リーンインテグレーションの原理でメタデータの混乱を収束する

David Lyle

データ統合プロセスをクリーンにすることで、品質、コスト、スピードを妥協せずに効率性を維持できます。

企業が、データを戦略的な武器として最大限活用する動きが増えています。このため、複雑なITシステムは、データ統合のサイクルのたびに、ストレスな作業となります。開発者は、統合の副産物として膨張してしまった無秩序な環境に頭を抱えています。しかし、統合プロセスを健全化する方法があります。リーンインテグレーションの原理を適用することで、管理者は開発者と開発の両方のストレスを軽減することができるのです。

リーン(無駄のない)管理は、トヨタの生産システム方式の生産原理として始まりました。この方式は、無駄をなくして顧客価値を向上させることで有名になり、プロセス、基準、テクノロジー、リソースを網羅して発展してきました。今では、様々な業種の企業が、最大限に業務を効率化して継続的な成長を確保するために、この方式を採用しています。複雑性や無駄のない環境は、理解とサポートが容易になるという利点もあります。

Informaticaのグローバル統合サービス担当副社長John Schmidtと製品戦略担当副社長兼CTO室長David Lyleは、共同で執筆した本「Lean Integration: An Integration Factory Approach to Business1の中で、次のように強調しています。「リーン(インテグレーション)は、統合をアートからサイエンスへ変化させるものです。すなわち、一時的な統合ではなく、組織に俊敏性をもたらす持続可能な活動としての統合へと移行させることが可能な、再現性のある、教えやすい方法論です。おそらく、この点がリーンインテグレーションの最大の価値でしょう。IT部門のリスクや品質に妥協することなく、業務部門が迅速に変化する能力、つまり、混沌の崖っぷちにある企業を、俊敏なデータ駆動型の企業に変革する能力だと言えます」。

貴社がこうした変革を成し遂げるには、次のような極めて重要な保守作業を定期的なサイクルで実施することが不可欠です。

  1. 使用されてないデータ、古いデータ、重複したデータを特定して削除し、これらのプロセスに由来する無駄もなくす。
  2. 業務部門が理解できるような方法で、オブジェクトを整理してタグ付けする。
  3. 問題の発生をモニタリングし、発生した時点で解決する。
  4. 有害なコンポーネントを取り除き、プロセスに継続的に向上させる。
  5. 開発者が問題に飲み込まれることなく、革新的な問題の解決策を思い付くような方式で、このプロセスを制度化する。

このプロセスを実現すれば、クリーンな「生産現場」を確保して、今後、開発者が再利用可能なオブジェクトを検索する際に、不要なガラクタの中を漁る必要なくなります。もし導入しなければ、延々と続く統合タスクから次々と生まれるメタデータの仕分けとクリーニングのサイクルで開発者が身動きできないという最悪の事態を招くでしょう。

貴社の現状を見直してみませんか? リーンインテグレーション段階評価診断では、リーンインテグレーションの7つの分類において貴社のコンピテンシーを評価し、貴社のプラクティスを他社と比較することができます。

資料

  • 1Lean Integration: An Integration Factory Approach to Business」、John G. Schmidt、 David Lyle共著、Addison-Wesley Professional、2010年。

David Lyle

2013年7月19日

開発者向け

管理者が統合プロセスに健全性を与える方法があります。リーンインテグレーションの原理を適用することで、管理者は開発者と開発の両方のストレスを軽減することができるのです。