さまざまな視点からBig Dataを考察

Rob Karel

Big Dataプロジェクトの成功は、企業の競争優位であると同時に、担当者自身のキャリアにとっても有利になる可能性があります。しかし、優先順位を誤ると、Big Dataプロジェクトは始まる前に頓挫してしまいます。データの正確性、視覚化および価値を優先順位付けすることが、成功へのカギとなるのです。

Big Dataプロジェクトの最大の課題について誰かに質問してみてください。データ量(volume)、速度(velocity)および多様性(variety)という決まり文句になりつつある当たり前の答えが返ってくることでしょう。この3つの言葉は、英語の頭文字から合わせて「3つのV」と呼ばれており、事実上Big Dataの同意語として使われています。このため、CEO(最高経営責任者)以下の誰もがこの3つのVのみに戦略を注力しているように見受けられます。この3つのVは確かに重要な課題ではあるものの、Big Dataの長期的かつ戦略的な価値をもたらす訳ではありません。成否の決め手となる「3つのV」は、別に存在します。

Eコマースがビジネス基盤を根本から変えたのと同様に、情報管理者は、Big Dataの優先順位付けを全く新しい方法で行うことにで、変革を促す必要があります。データ量、多様性および速度は確かに懸念事項ではありますが、主に設計者や開発者のニーズに対応するものです。しかし、Big Dataは、IT部門の効率性やコスト削減に留まらず、より優れた洞察や競争優位性につながる道を作るという役目を担っています。このため、Big Dataの技術的特性ではなく、ビジネス上の価値にフォーカスしなくてはなりません。

情報管理者が所有・推進すべき新しい「3つのV」

Big Dataが、業務部門の関心を引き、適切に優先順位付けされ、真の支援を得るためには、次に掲げる新しい「3つのV」を適切に考慮し、(ユースケースに関係なく)Big Data戦略に組み入れることが不可欠です。

  • データの正確性(Veracity) 多くの組織と同様に、貴社ではすでにデータの信頼性を確保するための投資を行ってきたはずです。Big Dataの導入が原因で、データの信頼性を失うようなことがあってはいけません。Big Data分析から得られるインサイトは、データの信頼性の高さが重要な要素であり、いかなるビジネス上の意志決定または活動の提供においても「Big Dataは頼りになる」という前提で使用される必要があります。
  • 可視化(Visualization) Big Dataにアクセスすることと、Big Dataを幅広いビジネス用途に利用することは別々に考えなければなりません。とりわけ、データへのアクセス方法とデータを必要とする人々への提供方法を考える場合には、多様性が重要な意味を持つようになります。Big Dataを必要な人々に提供するだけではなく、柔軟かつコンフィッギュレーションの設定が可能で、使いやすい視覚化機能によってBig Dataの潜在能力を最大限引き出せるようにすることが大切です。
  • 価値(Value)あらゆる技術的投資は、ビジネスへの影響を明確に伝え、実証する時に重大な局面を迎えます。そのためには、Big Dataイニシアチブの真のビジネス価値にフォーカスすることが大切です。また、Big Dataに関して説得力のあるビジネスケースを策定し、Big Dataへの投資によって収益の増加、効率性の向上、コスト削減(業務部門、IT部門の両方で)、リスク軽減、顧客満足度とロイヤリティの向上、または競合との戦略的差別化を実現する方法を証明することが必要です。このようなアプローチを採用すれば、Big Dataは、パイロットプロジェクトから、組織全体を横断して幅広く採用されるプロジェクトへと進化します。

古い常識を捨てて、全く新しい視点からBig Dataを考えることで、Big Dataイニシアチブを成功に導きましょう。そして、確実に真のビジネス価値を推進し、次の戦略的ビジネス変革の中心にあなた自身を位置付けるために、Big Dataに成功実績のあるアプローチを採用しましょう。InformaticaのBig Data専門家John Haddadによるホワイトペーパー『The Safe On-Ramp to Big Data』[Big Data参入に向けた安全な入口ランプ]」をお読みください。

Rob Karel

2013年5月28日

情報管理者向け

「Eコマースがビジネス基盤を根本から変えたのと同様、情報管理者は、Big Dataの優先順位付けを全く新しい方法で行うことにより、変革を促す必要があります。」