シャドーITは戦うべきか、受け入れるべきか、それとも適応するべきか?

Tony Young

シャドーITは、戦うべきか、それとも受け入れるべきでしょうか?どちらでもありません。それよりむしろ、まず最初にシャドーITを生み出した需要とプレッシャーに対応することから始めましょう。

シャドーITとは、営業担当者が外出先からクラウドベースのCRMアプリケーションにアクセスするために使用するiPhoneなどの個人所有のデバイスをいいます。また、開発者が机の下に隠して接続している追加のテストサーバーや、部門が秘密裏に資金を提供しているクラウドベースサービスもシャドーITに含まれます。どのような形式であれ、シャドーITが存在する理由はただ1つ。社員が望ましいITサービスを受けていないからです。

シャドーITについてどのように対応していますか?最高情報責任者(CIO)の承認を得ていないものはすべて禁止していますか?それとも「みんな好きなようにすればいい」という態度で諦めていますか?優れた手腕を持つCIOは、どちらでもありません。どちらかの対応を取ったとしても、それは一時的なものにすぎません。それよりも彼らは、シャドーITの原因である「変化する需要」を満たすように、ITビジネスモデルを適応させています。

シャドーITの良い理由と悪い理由
シャドーITが導入される背景には、良い理由と悪い理由があります。良い理由で秘密のテクノロジーがインストールされていたのならば、受け入れるべきでしょう。これは通常、IT部門に時間やリソースがないため、緊急のビジネス要件を満たすための解決策としてインストールされるものです。しかし、シャドーITがいつもビジネスをサポートするとは限らず、戦わなくてはいけない場合もあります。それは、シャドーITが悪い理由で導入されている場合です。よくある例としては、その部門が他の部門とは異なる方法で仕事をすべきだと考えている場合、または、少数の社員が標準化され承認されたソリューション以外の製品を好む場合があります。

InformaticaのCIO、Tony Youngは次のように述べています。「CIOは、業務部門にその罠を理解させる責任があります。企業管理にはリスクが伴います。CIOは、コンプライアンスの問題やセキュリティなど、他の部門に理解していないかもしれない問題があることを認識しています。業務に不可欠な機能を実行しているサーバーが誰かの机の下にあったとしたら、どうしますか?企業のシステムには、他の部門にとって有用なデータが大量に格納されていますが、それはその他のデータとは分離されています」。

プロアクティブなアプローチを取る
シャドーITを回避するために最適な方法は、ITビジネスモデルを変えることです。IT部門を、貴社の単なる一部門として捉えるのではなく、IT部門を貴社を顧客とする業務コンサルタントに変えましょう。この新しいモデルでは、業務部門のパートナがますます技術に精通し、IT部門に希望することを正確に理解している場合が多いことを認識する必要があります。

Youngは、次のように提案しています。「適切な対応が行われていることを確認するために、貴社の業務部門のスポンサーと一対一の面談を行ってください。業務部門の人々がIT部門を訪ねてニーズを話すことができるように、社内の人間関係を構築することが大切です。IT部門が業務部門を受け入れず、関係を構築しなければ、社員はIT部門を避けるようになります」。

このように大規模な社内文化の変革は、CIOから始める必要があります。業務部門の人々とプロアクティブに関係を構築し、彼らの目的を理解して、自ら実例を示して推進しなくてはなりません。こうすることで、IT部門は、既存のインフラストラクチャー内で彼らの要求に対応するか、またはユーザーをそれ以外の満足できるソリューションに導くことができます。完全にシャドーITを根絶させることはないかもしれませんが、その原因となる多くの問題を解決するはずです。

CIOが直面する他の問題について詳しくは、Informatica CIOであるTony YoungのブログPerspectives blog(視点に関するブログ)をご覧ください。

Tony Young

2013年7月19日

IT管理者向け

業務部門の人々がIT部門を訪ねてニーズを話すことができるように、社内の人間関係を構築することが大切です。IT部門が業務部門を受け入れず、関係を構築しなければ、社員はIT部門を避けるようになります」-- Informatica CIO、Tony Young