インフォマティカ、Databricks向けの新製品イノベーションとエンタープライズ・グレードの生成AIブループリントを発表

2024年6月12日

Unity CatalogのIDMCフルサポート、Databricks SQL ELTのネイティブサポート、Databricks Partner Connect経由のData Integration Serviceの無償提供も同時に発表

エンタープライズ向けクラウドデータ管理のリーダーであるインフォマティカ(本社:米国カリフォルニア州レッドウッドシティ、NYSE:INFA、以下インフォマティカ)は本日、Databricksとのパートナーシップを拡大し、新たな製品機能とサービスを提供することを発表しました。これにより、インフォマティカのAI搭載Intelligent Data Management Cloud (IDMC)プラットフォームの全機能がDatabricks のData Intelligence Platformに統合されます。今回のパートナーシップ拡大により、お客様は高品質で信頼できるデータとメタデータに基づいた、企業向け生成AIアプリケーションを大規模に展開できるようになります。

今回のパートナーシップ拡大には、以下の4つの新機能が含まれます。

  • Databricks DBRX向けの生成AIソリューション用ブループリント:インフォマティカのDatabricks向け生成AIブループリントは、お客様がDatabricks DBRXを使用して検索拡張生成(RAG:Retrieval Augmented Generation)ベースの生成AIアプリケーションを開発するためのロードマップを提供します。Databricks DBRXは、エンタープライズ・グレードの生成AIアプリケーションを開発できるように設計された、オープンで汎用的な大規模言語モデル(LLM)です。このブループリントにより、お客様はインフォマティカのIDMCのノーコード/ローコードインターフェースとメタデータ駆動型インテリジェンス、およびDatabricks Vector Databaseを利用してデータを埋め込み、信頼できるデータインサイトに大規模にアクセスできる、RAGベースの生成AIソリューションを構築することができます。

ブループリントの主な利点は以下の通りです。

  • 生成AIアプリケーションの推論と要約のグラウンディングを企業データに基づいて行うことで、精度の高い信頼できる回答を提供。
  • 包括的な企業データとメタデータでプロンプトを強化し、業界と組織に固有のセマンティクスに基づいてプロンプトと回答をコンテキスト化。
  • 生成AIアプリケーションが信頼できるデータに基づいていることを保証するために、データ品質基準を統合し、データセットの選択に優先順位を付け、グラウンディングを実装。
  • ノーコードのオーケストレーションやRAGチェーンの定義、エージェントベースの生成AIアプリケーションにより、生成AIアプリケーションを迅速に開発、維持、拡張。
  • 包括的なデータガバナンスにより、企業コンプライアンスに準拠したアプリケーションを提供するためのデータアクセスと使用ポリシーを適用し、生成AIアプリケーションの透明性と信頼性を実現。
  • Native Databricks SQL ELT: Native SQL ELTは、AI搭載アシスタントやサーバーレスコンピュートなどのDatabricksのネイティブ機能を活用し、インテリジェントなデータウェアハウスであるDatabricks SQL上で、完全なプッシュダウン機能を備えたデータベース内の変換を実行します。これにより、AIに最適化されたパフォーマンス、スケーラブルなデータ変換・統合のために、Databricksコンピュート上で実行するETLパイプラインを開発できるようになります。
  • Databricks Partner Connect上のCloud Data Integration-Freeサービス(CDI-Free): インフォマティカのCDI-FreeサービスがDatabricks Partner Connect経由で利用可能になります。これにより、インフォマティカのクラウドデータ取り込み機能および変換機能に無償で迅速かつ簡単にアクセスできるようになります。Partner Connect経由のCDI-Freeは、最大2,000万行のデータ、または月に10時間のELT処理を無償で提供します。
  • Unity CatalogによるIDMCの完全サポート :インフォマティカのIDMCプラットフォームが、Databricksプラットフォーム内のデータ・AI統合ガバナンスレイヤーであるDatabricks Unity Catalogで完全に有効化されました。Unity Catalogとの統合には、重要なIDMCサービスがすべて含まれ、IDMCプラットフォーム上でデータリネージとガバナンスを管理するインフォマティカの機能が大幅に強化されました。

インフォマティカの最高経営責任者(CEO)であるAmit Waliaは、次のように述べています。「Unity Catalogの完全サポートと、強化された包括的な生成AIソリューションのブループリントにより、Databricksとのイノベーションとコラボレーションを拡大できることを嬉しく思います。クラウド上のデータ管理とデータ・インテリジェンスのためのAI搭載データ管理基盤を共に提供することで、真に革新的なアプリケーションを通じて共同顧客を生成AI時代に向けて加速させていくことができるでしょう。」

KPMGのマネージング・ディレクターであるDennis Tally氏は、次のように述べています。「KPMGは、インフォマティカの新製品とイノベーション、そしてそれらがDatabricks Partner Connectに加わったことを大変喜ばしく思います。今回のパートナーシップにより、市場リーダー2社の最先端技術を活用してイノベーションを推進し、社内ITだけでなく、クライアントに提供するソリューションにも確実なビジネス価値を提供できるようになります。また、インフォマティカの最先端のAI搭載データ管理ソリューションがDatabricksのエコシステムにシームレスに統合されたことで、データ駆動型の取り組みを加速し、信頼できるAIモデルを構築し、実用的な洞察を大規模に導き出すことができます。インフォマティカおよびDatabricksとのさらなる協業を通じ、デジタルトランスフォーメーションを推進し、データ駆動型の世界でクライアントが成功を収めるための支援をしていくことを楽しみにしています。」

Databricksの製品担当SVPであるAdam Conway氏は、次のように述べています。「生成AI時代の信頼できる高品質なデータへのアクセスは、特にRAGの実装において、これまで以上に不可欠になっています。インフォマティカのローコード/ノーコードCDI-FreeソリューションがDatabricks Partner Connectに加わったことや、IDMCとUnity Catalogの統合、RAGベースの生成AI向けの新しい分析データメタデータ探索機能により、Databricks Data Intelligence PlatformでAIソリューションやアプリケーションを構築するお客様の高品質なデータへのアクセスが加速されます。」

インフォマティカとDatabricksのイノベーションが生成AI活用にどのように役立つのかに関する更なる詳細については、Data + AI Summit 2024にてインフォマティカとDatabricksのブース#121にお越しいただくか、インフォマティカのウェブサイトをご覧ください。

インフォマティカについて

インフォマティカ(NYSE:INFA)は、エンタープライズクラウドデータ管理をリードする企業であり、企業の最も重要な資産に潜在する変革力を引き出し、データとAIを甦らせます。インフォマティカが開発した新しいカテゴリーのソフトウェア「Informatica Intelligent Data Management Cloud™ (IDMC)」は、CLAIRE™ AIを搭載したエンドツーエンドのデータ管理プラットフォームであり、マルチクラウドやハイブリッドクラウドなど、様々な環境に存在するデータを連携・管理・統合することで、データの民主化を通じてビジネス戦略をモダナイズし、進化させます。Fortune100のうちの80社を含む、100カ国以上のお客様がインフォマティカを活用し、データ駆動型のデジタルトランスフォーメーションを推進しています。
「Informatica. Where data and AI come to life.」

インフォマティカに関する詳細は、インフォマティカ・ジャパン株式会社(代表:03-6403-7600)までお問い合わせいただくか、Webサイトhttp://www.informatica.com/jp/ をご覧ください。

インフォマティカ公式ソーシャルメディア:X (旧Twitter), Facebook, ブログ

###

本リリースは米国インフォマティカ本社が2024年6月10日(現地時間)に発表したプレスリリースの抄訳です。

本プレスリリースに記載されている全ての情報は2024年6月12日時点のものに基づいており、インフォマティカは新しい情報や今後発生する出来事に基づいて本プレスリリースに記載した将来の見通しに関する記述を更新したり改訂したりする意図はなく、またその責任を有しません。さらに、説明されている製品または機能の開発、リリース、時期は、インフォマティカが独自に決定するもので、購入の判断基準にはなりません。また、将来、特定の製品や機能を提供することの表明や保証、約束をするものではありません。インフォマティカの登録商標の一覧は、https://www.informatica.com/jp/trademarks.htmlをご参照ください。