インフォマティカ、企業のデータ管理やAI運用の最新動向に関するグローバル調査結果を発表
クラウドで分散化・複雑化するデータの管理が課題となる一方、日本企業の約半数がプロセスの最適化や意思決定にAIを活用していることが明らかに
2022年1月13日
インフォマティカ(本社:米国カリフォルニア州レッドウッドシティ、NYSE:INFA、以下インフォマティカ)は本日、日本を含む世界主要各国のCDO(最高データ責任者)約900人を対象にした、企業のデータ管理やAI運用の最新動向に関するグローバル調査「Driving Business Value from Data in the Face of Fragmentation and Complexity(分散化・複雑化が進むデータからのビジネス価値創造について)」の結果を発表しました。本調査では、企業のデータ管理やAIの運用状況、さらにCDOをはじめとするデータ管理者の役割や課題などについて質問しており、日本を含む世界各国の企業のデータ管理に対するリソースの割り当てやシステムのアーキテクチャ、AIの使用目的や運用率が明らかになりました。
今回の調査はインフォマティカがIDCに委託し、2021年6月に、日本、米国、英国、オーストラリア、香港、シンガポール、マレーシアを含む10カ国において実施しました。主な調査結果は、以下の通りです。
日本企業の81%がマルチクラウドを利用
本調査では、企業における複数のクラウドサービス(マルチクラウド)の利用率について質問しており、世界各国の企業の3分の2がマルチクラウドを利用している結果となりました。その中でも、マルチクラウドを利用していると答えた日本企業は81%であり、日本を含むアジア太平洋地域(APJ)全体(70%)と比較しても、一番高いことがわかりました。
クラウド中心型の運用モデルは日本がAPJ内で最下位に。データ管理の諸課題が浮き彫りに
日本企業によるマルチクラウドの利用がAPJ全体でトップとなる一方で、シームレスなデータ活用に欠かせないクラウド中心型の運用モデルを実行している日本企業はわずか14%にとどまっており、香港(48%)やマレーシア(35%)など、APJの他の国と比べても低い結果となりました。また調査では、シンガポール(47%)や香港(45%)などと比較して、データ管理に費やす時間がAPJ全体で日本(36%)が最も少なく、さらにAPJ全体(67%)と比較して企業データの管理者が役員やリーダー職を務めている企業は、日本国内でわずか17%ということがわかりました。日本企業によるクラウド活用が標準化しつつある中、それによって分散化が加速するデータを管理・統合するための運用モデルや人的リソースに対して、十分な投資がなされていない現状を浮き彫りにしています。
AIの運用率はAPJ内で日本がトップ
本調査では企業における人工知能(AI)の運用についても質問しており、プロセスの最適化や自動化のためにAIを運用している企業は日本を含むアジア太平洋地域(APJ)全体では35%にとどまっている一方で、日本企業の約半数(49%)がこの運用をすでに実施している結果となりました。さらに、インサイトの取得や意思決定のためにAIを運用している企業はAPJ全体で37%にとどまっている一方で、日本企業の半数以上(54%)がこの運用をすでに実施していることも明らかとなりました。AIの活用が今後さらに進むことで、人的リソースが不足しているなかでも、分散化・複雑化するデータを効率的に管理・活用することが可能になり、日本企業のDXが飛躍的に向上することが期待されています。
本リリースに関するコメント
インフォマティカの副社長兼APAC and Japan ゼネラルマネジャー Tony Freyは、次のように述べています。
「ビジネスの成長にデータ活用が当たり前になりつつある昨今、先進企業はすでにデータ活用の次の段階であるAI駆動型のデータマネジメントにシフトしつつあります。IT人材不足やデータの分散化・複雑化といった課題もある中、限られたリソースを有効に活用できるデータマネジメントソリューションが求められています。AIやデータ統合プラットフォームを活用しなら、IT部門に限らず企業のすべてのユーザーが効率良くデータの利活用をできるようにすることで、データが複雑化していく中でも企業はデータドリブンなデジタルトランスフォーメーションを実現することができます。」
インフォマティカについて
インフォマティカ(NYSE:INFA)は、エンタープライズクラウドデータマネジメントをリードする企業であり、データが持つ変革力を企業が活用するための支援をしています。AIを搭載した新しいカテゴリーのソフトウェア「Informatica Intelligent Data Management Cloud (IDMC)」は、クラウドファーストかつクラウドネイティブなエンドツーエンドのデータマネジメントプラットフォームです。IDMCは、マルチクラウドやハイブリッドクラウドなど、様々な環境に存在するデータを連携・管理・統合することで、エンタープライズ企業のデータ戦略を民主化し、進化させます。Fortune100のうちの84社を含む、100カ国以上の企業がインフォマティカ製品を活用し、データ主導型のデジタルトランスフォーメーションを推進しています。
インフォマティカに関する詳細は、インフォマティカ・ジャパン株式会社(代表:03-6403-7600)までお問い合わせいただくか、Webサイトhttp://www.informatica.com/jp/ をご覧ください。
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