商船三井、基幹システムのモダナイゼーションの取り組みに インフォマティカのインテリジェントなAI搭載データマネジメントクラウドを採用

2023年9月14日

エンタープライズ向けクラウドデータ管理のリーダーであるインフォマティカ・ジャパン株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:渡邉 俊一、以下、インフォマティカ)は本日、株式会社商船三井(本社:東京都港区、社長:橋本 剛、以下、商船三井)がSaaS(Software as a Service)/iPaaS(Integration Platform as a Service)ベースの新システム構築に伴い、インタフェース基盤(データ連携基盤)としてインフォマティカのAI搭載データマネジメントクラウド「Intelligent Data Management Cloud(IDMC)」を導入したことを発表しました。これにより、商船三井は、複数のSaaSが常時に連携する強靭な新システムを立ち上げ、システムの導入・維持・運用管理においてコストの平準化および属人化の大幅な抑制を実現しています。

採用の背景

商船三井は、鉄鋼原料、木材チップなどを運ぶばら積み船、原油などを運ぶタンカー、液化天然ガスを運ぶLNG船、自動車船等による海運業に加えて、クルーズ、フェリーなどのBtoC事業や洋上風力発電、物流、港湾ターミナル、不動産事業なども手掛ける社会インフラ企業グループです。同社は、長年にわたって各事業部門が個々に導入してきた複数のシステムを個別に接続する開発モデルで巨大なシステム群を運用してきましたが、急変する事業環境やクラウド化にともない、様々な接続部品や統合管理サービスを活用して開発工数や運用管理にかかるコスト、作業負担を軽減する必要がありました。そこで、データマネジメント・レイヤの標準化とローコード開発により、これらの工数とコストを大幅に削減するため、インフォマティカのIDMCを導入しました。

採用基準と理由

2022年4月に稼働した新システムでは、多様なシステムを簡便かつ効果的に連携し、様々な部門が持つデータを売り上げの増大やコスト削減などの企業価値向上のために活用することを目的としています。

インフォマティカのIDMCは、豊富なコネクタによる接続性の高さ、生産性を向上するシンプルなローコード開発機能、全世界で高い市場シェアを持つ実績と信頼性、日本国内のデータセンターで運用できる点や、処理を実行するコンポーネントであるSecure Agentを自社ネットワーク内に構築することにより基幹システムが求めるセキュリティが担保されるといったメリットが採用の決め手となりました。

具体的には、「SAP S/4HANA Cloud」を活用した会計・財務を担う基幹系システムや、全社的に利用する営業、人事、調達、情報分析システムのほか、海運業務に特化した海外のアプリケーションをクラウド上で連携する必要があり、IDMCのコンポーネントである「Cloud Data Integration」や「Cloud Application Integration」を活用することで、ほぼリアルタイムでデータ連携を実現しています。

期待される効果

インフォマティカのIDMCにより、マルチクラウド環境で会計、営業、運航、バックオフィス業務など幅広いデータ連携を実現しています。また、多数のアプリケーションを連携することや統合運用管理の工数を大幅に削減することが見込まれます。今後さらにアプリケーションとの接続を増やし、商船三井が持つデータを企業価値向上に活用し、企業の俊敏性を高めつつ、様々なコストの低減を図ることが期待されています。

idmc

本リリースに関するコメント

商船三井のグループ執行役員 兼 商船三井システムズ株式会社 代表取締役社長 三谷 亮司氏は次のように述べています。

「インフォマティカの優れた製品技術力や豊富な専門知識が、当社のプロジェクトに大きな価値をもたらしています。IDMCのクラウドデータ/アプリケーション統合ソリューションは、複数の基幹アプリケーションがリアルタイムに連携し、船舶・運航や事業経営に関連する状況把握やデータ分析を促進するためのシステム構築を可能にしました。商船三井ではグループ経営計画「BLUE ACTION 2035」を策定し、サステナビリティ課題への取り組みのひとつとして、DXを推進し、デジタルを活用した社会課題解決のリーディングカンパニーを目指します。 今回導入したIDMCを含む基幹システムをDX推進の基盤としながら、徹底的なデジタル化と業務・組織の最適化を進め、GHG排出への対応などの様々な社会課題および経営全般の課題解決に取り組んでいます。このようにデジタル技術を取り入れる取り組みを加速し、ビジネスプロセスの最適化と競争力の強化を図るため、商船三井は、インフォマティカとの協力を通じて、より一層の成果を上げていくことを期待しております。」

インフォマティカ・ジャパン株式会社 代表取締役社長 渡邉俊一は次のように述べています。
「インフォマティカのクラウドネイティブでAI駆動型のIDMCプラットフォーム上に、市場をリードするクラウド統合およびクラウドアプリケーション機能を組み込むことで、商船三井様はSAPモダナイゼーションや複数のSaaS導入を含めた基幹システムのモダナイゼーションを簡素化するだけでなく、迅速化することができました。お客様の業務部門のユーザーは、ビジネスニーズをサポートするために信頼性の高いデータを管理し、活用することができます。海運業を中心に様々な社会インフラ事業を展開し、環境保全を始めとした変化する社会のニーズに技術とサービスの進化で挑む商船三井グループのさらなるDXを支援できることを非常に喜ばしく思っています。」

参考資料

インフォマティカについて

インフォマティカ(NYSE:INFA)は、エンタープライズクラウドデータ管理をリードする企業であり、企業の最も重要な資産に潜在する変革力を引き出し、データとAIを甦らせます。インフォマティカが開発した新しいカテゴリーのソフトウェア「Informatica Intelligent Data Management Cloud™ (IDMC)」は、CLAIRE™ AIを搭載したエンドツーエンドのデータ管理プラットフォームであり、マルチクラウドやハイブリッドクラウドなど、様々な環境に存在するデータを連携・管理・統合することで、データの民主化を通じてビジネス戦略をモダナイズし、進化させます。Fortune100のうちの85社を含む、100カ国以上のお客様がインフォマティカを活用し、データ駆動型のデジタルトランスフォーメーションを推進しています。

「Informatica. Where data and AI come to life.」

インフォマティカに関する詳細は、インフォマティカ・ジャパン株式会社(代表:03-6403-7600)までお問い合わせいただくか、Webサイトhttps://www.informatica.com/jp/ をご覧ください。

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