ハイブリッドクラウド導入のメリット
いつでもアクセス可能なクラウド
いつでもどこでも利用できる便利な「クラウド」、皆様も何らかのサービスをご利用になられているのではないでしょうか。
日本においては総務省の調査(平成30年版 情報通信白書)から企業におけるクラウドサービスの利用状況が年々増加している事が判りますし、実際利用されてみて「クラウドを利用して非常に効果があった・ある程度効果があった」というような効果を実感する企業の声が85%を越えているという事ですから、今後もますますクラウドサービスが活用されていく事が想定されています。
もう少しこの白書を見ていきますと、クラウドサービスを利用する理由 として 「資産、保守体制を社内に持つ必要がないから」 が最上位に来ており、企業内にインフラ資産を持つコスト、保守運用コストを削減できるメリットが注目されている一方で、クラウドサービスを利用しない理由の上位に「情報漏えいなどセキュリティに不安がある」と回答される企業が多いことが上げられています。
この、運用コストを削減できるクラウドを利用したい、ただデータをクラウドに上げるのはセキュリティ的にちょっと不安、というようなお悩みに対応するのが「ハイブリッドクラウド」です。
ハイブリッドクラウドとは
ハイブリッドクラウドとは一般的には2つ以上のパブリッククラウドサービス、またはパブリッククラウドとプライベートクラウドリソースやオンプレミスのインフラ資産とを相互に連携させることを指します。
ハイブリッドクラウドは、企業がパブリッククラウドインフラストラクチャのコストメリットを享受しながら、プライベートクラウドや既インフラ資産を介したカスタマイズとプライバシー/セキュリティのためのより大きなオプションを提供できます。このようなメリットから、昨今非常に人気が高まっています。
しかし、ハイブリッドクラウドを活用しようとした場合、パブリッククラウドとプライベート資産の間でデータを統合する手段を検討しなければなりません。
そこで登場するのがインフォマティカです。
インフォマティカは、分析、アプリケーション統合、データ統合、データ品質、マスターデータ管理、およびデータセキュリティをサポートする、最も包括的なハイブリッドデータ管理プラットフォームを提供します。
そのなかで、Intelligent Data Management Cloudは、クラウドとオンプレミスの両方のソースからのデータとコンピューティングをサポートし、オンプレミス、クラウド、またはその両方に展開できます。パブリッククラウドベンダーとの統合、何百ものクラウドおよびオンプレミスソリューションとの接続性、およびオンプレミスとクラウドのソースおよびターゲット間での移動または統合が必要な場合でも、企業はさまざまな統合ソリューションおよびデータソリューションを容易に展開し、ニーズの変化に応じて社内およびクラウドでインフォマティカ統合環境間のリソースとメタデータを活用できます。
このように、ハイブリッドクラウドを検討されるお客様にとって非常にメリットの大きいソリューションです。
ハイブリッドクラウドの事例
では、ハイブリッドクラウドを実際に活用している事例をご紹介しましょう。
大手光学・電子機器メーカーのオリンパスで、アジア・オセアニア地域統括会社のオリンパス アジア・パシフィック社では、各地域の現地法人が、それぞれ 『SAP ERP』『Salesforce Sales Cloud』『Excel』といった異なるシステムやツール を使い、営業データや商談データ、販売実績/販売計画、顧客データなどを管理しています。
そのため、経営会議の際には、各地域の現地法人が、必要なデータを都度抽出・加工し、資料にまとめ上げるという作業が繰り返されてきました。結果、リアルタイムの数字を見ながら、迅速で的確な意思決定を行うことができなかったそうです。
同社は、多岐にわたるデータソースから必要なデータを抽出・収集し、 Salesforceに取り込むためのデータ統合のソリューションとして、Intelligent Data Management Cloudを導入。複数の組織・マルチソースの販売実績データを統合し、営業用のダッシュボードに自動的に表示させる仕組みを短期間で作り上げました。
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クラウドは企業のIT戦略を劇的・恒久的に変革した事は間違いありません。
企業がクラウドコンピューティングを採用し、増大する大量のビッグデータに取り組むにつれて、インフォマティカを活用したハイブリッドデータ統合が必要な場面が増えてきていると思います。
クラウド内およびオンプレミス内のどこにあるデータにもアクセスできるようにするため、是非インフォマティカをご活用ください!