現代の企業は、競争に勝つことはもちろん、カスタマーエクスペリエンスおよび従業員エクスペリエンスの質を高めていくために、ハイパーオートメーションを必要としています。社会の変化が激しく、消費者の要望も日々高まるこの時代に、企業はハイパーオートメーションによって複雑なビジネスプロセスを自動化し、デジタルで一体化したこの世界で繁栄することができるのです。

企業がデジタルトランスフォーメーションに続々と着手している中で、自動化は今後も成功への重要な要因になるでしょう。CRMやERPなどに関するアプリケーションや、MLやAIのようなテクノロジーは、こうした目標を実現するために実装されています。欠点といえば、複数のアプリケーションの機能がサイロ化された場合に、有意義な結果を出すのが難しくなるということです。

ハイパーオートメーション化を達成するためには、複数のアプリケーションやテクノロジーを、連携させながら活用しなければなりません。そのためには、iPaas（サービスとしての統合プラットフォーム）を導入することです。iPaasは、アプリケーションとテクノロジーを融合して、部署間でのビジネスプロセスを一元化し、優れたカスタマーエクスペリエンスおよび従業員のエクスペリエンスを推進します。

iPaaSで、企業をハイパーオートメーション化

iPaasは、エンドツーエンドのハイパーオートメーションを実現する上での基軸です。次のような強みを持っているからです。

• あらゆるレイテンシやスケールのクラウド、ハイブリッドクラウドおよびマルチクラウド内のデータや、バラバラのアプリケーションを統合し、現代の業務負荷に対応可能なセルフサービス式のウィザードビルダーを使って、ビジネスプロセスの自動化や統合パターンを柔軟に設計できる。
• 自動化されたプロセスワークフローとビジネスプロセスを、リアルタイムで調整でき、APIを効果的に管理できる。
• マスターデータマネジメント、データ品質、データカタログ、APIとアプリケーションの統合、データカバナンスなど、あらゆるパターンのデータマネジメントに対応できる。

iPaasソリューションの導入によって、企業は業務全体を可視化し、管理できるようになります。

ハイバーオートメーション化を推進するために、iPaaSを導入すべき5つの理由

iPaaSは、エンドツーエンドのハイパーオートメーション実現を目指して設計されています。業務統合とハイパーオートメーションの絶対的基準としては、プロセス自動化、データ統合、アプリケーション統合、API（アプリケーション・ブログラミング・インターフェース）主導の統合、オンプレミス・クラウドそれぞれの環境を包括する接続性などが挙げられます。特筆すべきは、ハイパーオートメーションを実現するiPaaSソリューションが、テクノロジーと、それを使う人々の双方について考慮されている点です。

それでは、ハイパーオートメーションを加速するために、企業がiPaaSを導入すべき5つの理由を検討してみましょう。

ローコード／ノーコード開発で、業務参加の壁をなくす

iPaaSテクノロジーの助けによって、社内のアーキテクト、開発担当者、シチズン・インテグレーター、ビジネスアナリストなどの多彩な人材が、ハイパーオートメーションの計画と実行に、積極的に参加できるようになります。なぜならiPaaS開発は、ローコードまたはノーコードで行えるからです。プロセスワークフローの調整や、統合パターンの設計など、一見複雑に見えるタスクでも、わかりやすいグラフィカルなインターフェース上で、クリックとドラッグ＆ドロップで操作でき、実際には実に簡単です。コード知識が一切なくても、オンプレミスとクラウドのアプリケーションを統合し、テンプレートやアクセラレーターをそのまま使って、シンプルなコネクティビティを実現できます。さらには限定的で特殊な業界にとっても、申し分のないソリューションといえるでしょう。iPaaSが提供する統合の容易さや、360度の可視性によって、誰にでもビジネスプロセスの変革が行えるようになるのです。

良質な顧客エクスペリエンス・従業員エクスペリエンスの実現と、意思決定

さらに、iPaaSはアプリケーションや、ハイパーオートメーション化のための複雑なプロセスを統合することによって、イノベーションを促進します。適切なデータを適切なタイミングで得られ、正確な意思決定が行えるからです。iPaaSのAI・MLに関する機能は、個々の顧客に関する豊富なデータを提供し、データ分析、キャンペーン、eコマース製品の推奨,サポートチケット管理、チャットボット応答運用などのプロセスの自動化イニシアチブでインテリジェンスの推進に貢献します。また、ハイパーオートメーション化によって単純な反復タスクを減らすことは、長期的な効率化につながります。たとえば、IT、金融、マーケティング、人事などの部署が、毎日、毎週、毎月、毎年こなさなければならない数々のルーティンを、合理化することができるのです。

ワークフロープロセスの自動化とアジリティ（機敏性）

iPaaSは、エンドツーエンドのハイパーオートメーションを実現します。膨大なデータやアプリケーションのイベントを、統合およびプロセスワークフローの手軽な管理機能によって、リアルタイムで処理できるからです。そのおかげで、企業は絶えず変化する顧客やマーケットの要望に、アジャイルに応じることが可能です。たとえば、新入社員の研修や、資材や人材の調達といった重大なタスクを自動化することで、エラーを減らし、時間とコストの削減につながるのです。

リアルタイムでの統合やデータフローの可視化

企業が複数のソフトウェアアプリケーションを導入したとき、それがリアルタイムで相互につながることが重要です。さもないと、データとアプリケーションの全体像を可視化することができず、セキュリティ上の問題が発生しかねません。iPaaSはすべてのデータとアプリケーションを中央プラットフォームでつなぎ、統合された全体像を360度可視化することで、プロセス自動化の調整を容易にします。データフローが透過的なため、データセキュリティおよびコンプライアンスを厳格に保つことができます。さらに、ビジネスユニット全体のプロセスワークフローを可視化することで、ハイパーオートメーションのリソースとプロセスを、より適切に管理できるのです。

堅牢なAPI管理

APIは、企業全体のハイパーオートメーション化を最も効果的に達成する上で、コアとなるものです。ファイアウォールの内外で、多数のクラウド／オンプレミスシステムをまたいで広がるビジネスプロセスを自動化する上で、iPaaSは複数のAPIを素早く検知、作成、公開、管理、モニタリング、評定し、使用します。さらに、開発者によるAPIのアップロード、配布、販売を許可し、消費者がこうしたAPIを利用できるようにすれば、企業は自社のAPI流通を効果的に管理できるのです。

次のステップ

最先端の企業は、生産性を向上させ、質の高いカスタマーエクスペリエンスを提供するために、ハイパーオートメーションを活用しています。それを可能にするものこそ、強力なiPaaSテクノロジーなのです。最上のiPaaSをお届けする、企業専用のIntelligent Data Management Cloud (IDCM) について、もっと詳しく学びましょう。

インフォマティカの世界について詳しく知るには、当社のApplication Integration & Hyperautomationセッションにご参加ください。当社の顧客の皆さまが、IDMCを基軸としてハイパーオートメーションに成功した体験談を、直接聞くことができる機会です。今すぐ登録を！

———————————————————————————————————

本ブログは2022年3月30日JOEL FERNANDESによる5 Reasons Why Enterprises Must Adopt an iPaaS to Drive Hyperautomationの翻訳です。