【パートナーブログ:CTC】DX/データマネジメントの推進に必要なスキルと人材育成

最終公開日 : May 17, 2022 |
インフォマティカ編集部
インフォマティカ編集部

DX/データマネジメントについては、多くの企業で加速的に推進されているということを耳にしますが、実際に皆様の会社ではいかがでしょうか?

筆者は現在、DX/データマネジメント領域のビジネス推進部署のマネージャーとして、インフォマティカ製品の主管部署として全国の営業部署に働きかけ、お客様への製品紹介や提案を推進・支援しています。

しかし、今振り返ると、この2年半はまさに学びと失敗の連続でした。元々、筆者は基幹システムの開発から運用・保守を担う部署でプリセールスをしていた経験があったので、データ連携やI/F開発等といった言葉には慣れていました。ただ、現在の部署に配属された当時は、 インフォマティカと言えば、Informatica PowerCenterというイメージを持っているレベルでした。

今回は、この2年半の間にデータマネジメント領域の商談を通じて感じた事や失敗を通じて学んだ事を踏まえ、DXやデータマネジメントを推進するうえで必要となる人材育成や人材の確保についてご紹介したいと思います。

 

製品知識だけでは半人前

配属当初、課員からインフォマティカ社が提供している膨大な製品資料を渡され、2時間程度の説明を受けましたが全く頭に残りませんでした。漠然と、「インフォマティカはデータマネジメント全体をカバーしている製品なんだな。でも難しそうな商材だなあ」と不安に感じたことを記憶しています。

 

結局、プロダクトの機能を覚える事に気を取られ、お客様の課題や目指される 姿を意識した商談をすることが出来ておらず、営業成績もそれを物語っていました・・・

どのお客様でも、はじめは製品のご紹介から行うのですが、製品・機能の知識をベースにお客様の課題等を確認していた為、お客様が抱える本質的な問題まで深堀する事が出来ていませんでした。

  

<製品知識を軸にした商談例>

 課題:データの可視化 ⇒ 施策:データカタログで解決できますよ。

 

 

お客様の課題に向き合う

データマネジメントに取り組もうとされているお客様に対して、プロダクトありきのアプローチは、十分ではありません。お客様が抱えている課題の本質は何なのか。先ずはお客様が抱えている課題を正しく理解・可視化する事をスタートラインとして施策まで落とし込むというようなプロセスに変更をすることにしました。 

  1. 現在の課題・解決すべき課題の正しい理解
  2. 課題解消後の目指す姿の設定
  3. 目指す姿を実現するための変革のポイントの明確化
  4. 効果的な打ち手(施策)とステップの設定
  5. 施策に従ったIT(=プロダクト)の導入計画を立てる

  

ここで重要なのは、お客様が直面している現在の経営課題を正確に把握し、目指すべき姿を具体化したうえでそれから施策に落とし込む事です。上記のような段階を踏んで着実に進められることをお勧めします。

これらがしっかりと検討できれば、実行性の高い計画書が出来ると考えています。インフォマティカ製品については、データマネジメント領域全てをカバーしておりますのでIT(=プロダクト)への落とし込みは最後で良いと思います。

  <本質的な問題まで深堀りする商談例>

   問題:データを活用した意思決定が行えていない

  ⇒ 目指す姿:適切なデータを使用して分析を行いたい

  ⇒ 課題:データの所在・来歴の把握                    ⇒施策:データカタログ

  ⇒ 課題:コード体系の統一              ⇒施策:マスターデータ管理

  ⇒ 課題:データ連携の標準化・HUB化                ⇒施策:ETL

  ⇒ 課題:データの管理ルールの確立・組織・役割の整備  ⇒施策:ルール・標準化

 

IT知識だけでは足りないスキル要素

もう一つ重要なポイントは、DXや経営課題に対しては、「IT面」だけでは十分な施策になり得ないということです。

 

業務プロセスの標準化・業務ルールの見直しなどを行う「プロセス」、データマネジメント活動を維持・向上を推進する「組織」も重要な要素になると考えています。

「IT」に加えて、「プロセス」、「組織」の3方向からのアプローチが成功のポイントとなります。

これらを適切に、かつ自社にあったアプローチで進める事がユーザ企業にとって重要であり必要不可欠となります。

 

●今やり始める事! = 人材育成・人材確保の対応を!

DX時代においては、ユーザ企業の内製化が進むと言われており、ユーザ企業自らが上流部分を進める事が必要に なると思われます。デジタル戦略と併せて人材戦略についても早めに策定することをお勧めします。

人材育成は一朝一夕には出来ませんので、短期的施策と中長期的施策の両面でアプローチする事がポイントと考えております。

 

  1. 短期的施策例

   ・パートナー企業(Sier)の各種サービスの活用

   ・コンサルティング企業の活用

   

2. 中長期的施策例

   ・人材育成サービスの活用

   ・人事制度改革

 

弊社は皆様のDX/データマネジメント領域の上流工程や人材育成を支援する各種サービスを取り揃えております。

貴社の人材戦略としてご活用いただければ幸いです。

・デジタル活用アドバイザリサービス

・データ活用プランニングサービス

・データマネジメントに向けた人材育成サービス(基礎、実践)

また、今回はご紹介しておりませんが、インフォマティカ製品つきましても長年培った豊富な導入実績がございますので、 製品のご導入をご検討の際には是非ともお声掛け頂きますようお願い致します。


【伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(略称CTC)】

電話番号:03-6403-2128

Eメール :infa-sales@ctc-g.co.jp

First Published: Sep 29, 2021