【パートナーブログ:CTC】データマネジメントプロジェクトの”現在”
ブログタイトルで、「データマネジメントプロジェクトの”現在”」としましたが、このブログでは、一つポイントを絞ってデータカタログについてお話したいと思います。
ここ数年、データカタログ、カタログ化というキーワードがお客様のRFI、RFPにもほぼ必ず要求事項の一つとして記載されております。
データカタログってなんだっけ?何をするもの?目的は?!といった定義もお客様によって様々ではありますが、言葉としては広く一般的に認知されているような気がしています。
インフォマティカのEnterprise Data Catalog(EDC)は、
- システムメタデータの可視化
- 実データの傾向をProfile機能により可視化
- データ連携元/データ連携先/データ連携ツールをスキャンする事でデータの流れ(リネージュ)を項目レベルで可視化
- システムメタデータにビジネス用語、属性情報を付与する事で分析ユーザや業務ユーザでもデータの所在を確認可能
とデータの民主化を促進する為の製品と理解しています。
筆者はEDCが日本でリリースされて間もなく2018年春にインフォマティカのインド/バンガロールオフィスでのトレーニングに参加させて頂いたりと製品が日本国内で展開されていくスタート時からSIerとして提案・導入に携わっておりました。
(写真は毎日飲んでたオフィス横のチャイ屋さんのメニューとチャイですw)
当初苦労した点としては、製品として何ができるのか?どういう機能が備わっているのかはインフォマティカの皆さんやトレーニングのおかげである程度は理解しておりましたが、これをどうやってビジネスに活かすのか?何がしたいから?といったビジネス課題とその施策(打ち手)としてのデータカタログをお客様にご提案していく事が難しく、ビジネス課題の検討やゴール定義については、お客様の役割としてお任せし、ご提案を進めておりました。
データカタログというキーワードのみで導入を決定し、で何をするの?となってしまわない為に、計画やゴール設定をお客様自身でしっかりと検討頂く事が最重要ポイントだと考えておりました。
もちろんお客様で検討してくださったビジネス課題とうまくマッチし、データカタログ導入は成功、利用範囲の拡充、利用者の拡大と今での順調にご利用頂けているお客様もいらっしゃいますし、正直、残念ながら利活用の促進とまではいかなかったお客様もいらっしゃいます。
ただ、最近思うことは、すべてがきっちり、かっちり決まってから導入していくとどうしても”データカタログを導入しよう”というお客様の熱に対して、期間がかかってしまうなという点が気になっておりました。
もちろん導入計画やゴール設定はなくてはならず、最初に行うべきプロセスであるという認識に変わりはありませんが、カタログ化というキーワードが一般的になった今、まずは製品を導入しお客様のデータを使って、この製品の特長を理解してもらい、活用イメージを膨らませていく導入プロセスの方が今の時代にはあっているのではと考えております。
ポイントは最初から正解にたどりつかなくてもTRY&エラーで、あくまでスモールスタートで導入させて頂くという点です。
EDCもシステムメタデータをスキャンしただけでは、お客様の有効活用にはまだまだ足りません。
どのような情報を付加する事で有益な情報となるのか、利活用が進むような便利なツールとなるのか、この辺りは、お客様自身のデータで体験、体感して頂く事、より多くの時間を実機を利用した利活用の検討に向けて頂くことでデータカタログの力をお客様のビジネス貢献に役立てていきたいとの思いです。
どのようなプロセスでカタログを維持、更新していくかのプロセス検討も欠かせません。
我々CTCもそのビジネス視点での活用支援に力を注ぎ、製品の導入のみならず、データマネジメントをご支援する役割として、お客様のデータ利活用を伴走できるよう引き続きご支援させて頂きます。
EDCに関しては、遂にCDGCの足音がJAPANにも届いて参りました。
アーキテクチャの変更に対するインパクトはゼロではないと思いますが、よりスピーディにデータカタログの世界をお客様に体感して頂くという点はCDGCのリリースが待ち遠しいですね。
弊社CTCでもデータママネジメント、データカタログの分野には引き続き注力しております。
ご検討の際には是非ともお声かけ頂きますようよろしくお願い致します。
【伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(略称CTC)流通ビジネス企画室 データビジネス部】