インフォマティカとSnowflake:企業全体でデジタルトランスフォーメーションを成功に導く

最終公開日 : Dec 05, 2022 |
インフォマティカ編集部
インフォマティカ編集部
昨今、私たちの生活やビジネスの多くの場面においてデジタル化が進んでいます。デジタル化は、毎日のように新たに生み出される膨大な量のデータに価値を見いだすようになりました。企業や組織において、データは最も重要な資産であり、データを活用した収益力向上、コスト削減、そして企業の競争力を高める要素となっています。 同時に、データ管理の世界も大きく変化しています。従来のシステムではリソース不足が常に懸念されていましたが、パブリッククラウドサービスの登場によって、無制限のストレージや処理能力をデフォルトで備えたシステムでのデータ管理が可能になりました。これと並行して、分析の多様化も進んでいます。現在では多くの従業員が、ある程度のレベルでデータ分析ができるといわれています。データは、過去のレポートを作成するだけでなく、将来を正確に予測することにも役立っています。 このような状況下の中、企業は新しいアプローチに取り組むことが求められています。最も大事なことは、分析におけるスピードと俊敏性であり、それを管理するビジネスプロセスです。より速く正確に行い、コストを制御することが求められています。企業が目指すべきゴール、それは顧客に優れたカスタマーエクスペリエンスを提供し、生産性の向上やスピード感のある分析へと繋げることなのです。 データ関連の困難な課題に対処する 様々な企業が、新しいシステムの構築やSnowflakeのクラウド・データプラットフォームを使用した既存のオンプレミスシステムの最新化と統合によって、俊敏性を高め、分析結果から生み出されるデータの可能性を最大限に引き出そうとしています。インフォマティカの戦略的パートナーであるSnowflakeは、これらの課題に真正面から取り組んできました。Informatica Intelligent Cloud Services(IICS)、マルチクラウド上でAIを用いるintegration-Platform-as-a-Service(iPaaS)、拡張性があり柔軟なSnowflakeの最新クラウド・データプラットフォームなどによって、企業はクラウド上であらゆるデータを駆使し、データ主導のインサイトを提供する、統合クラウドデータアーキテクチャを利用することができるようになります。 インフォマティカのインテリジェントな自動データ管理機能とSnowflakeのクラウド・データプラットフォームを組み合わせることで、クラウド分析やデータ関連の課題に対処するために必要とされるパフォーマンス、拡張性、様々な機能の同時進行を実現することができます。データを一度コピーするだけで多くのワークロードをサポートできるようになり、クラウドストレージの活用が可能になります。これにより、内外すべての利用者に対して安全で管理されたデータアクセスを提供し、データのサイロ化を排除することが可能となります。 Snowflakeへ向けた高速なデータパイプラインの構築 データの量や種類の増加にともなって、ビジネスやIT、またはシステムで使用できるようにするためには、膨大な量の情報を評価、キュレーション、保護する必要があります。 IICSを使用すると、データパイプラインをより効果的にSnowflakeに構築することができるようになります。インフォマティカが提供するインテリジェントなデータ統合ソリューションを活用することで、Snowflakeを中心とした堅牢なデータインフラストラクチャをより迅速に構築することが可能となります。 また、インフォマティカは、優れたデータガバナンスによりSnowflakeのクラウド・データプラットフォームを補完します。AIと機械学習による自動化により、巨大なデータセットを処理することが可能となるだけでなく、以下をはじめとするインテリジェントな機能を提供することができるようになります。 データの品質を保ち、すべての利用者が信頼できるデータへ確実にアクセスできるようにするデータプライバシーによってリスクを軽減し、個人を特定できる情報などの機密データを確実に保護するデータ検索を容易にし、データリネージを維持できるようにデータのカタログ化を行う自動スチュワードシップ機能により、データスチュワードに割り当てられるレビューおよび管理タスクの数を削減する インフォマティカとSnowflakeは、アクセス、認証、アプリケーション、データ、インフラストラクチャレベルで堅牢なセキュリティソリューションを提供します。また同時に、データのプライバシーを確保し、ソースデータへのアクセス制限も行います。 データ変革の推進 Snowflakeとインフォマティカはともに、企業のデータ管理やデータ変革を支援してきました。国際的な大学ネットワークであるLaureate Educationは、運用や分析のワークロードをSnowflakeに集中させることで、洞察までの時間を数時間から数分に短縮し、利用者向けに信頼できるデータのコピーを提供するとともに、スタック関連のコストを削減することに成功しました。 また、別の顧客事例として、オンプレミスのEDWとデータレイクをわずか数か月で最新化した例があります。例えば、フォーチュン100にもランクインしているある企業では、自社運用のデータウェアハウスでは高度な分析を行うことができない状態にあり、データをクラウドデータウェアハウスに移行して、迅速に拡張する必要がありました。そこで、インフォマティカの提供する高品質なクラウドサービス(Cloud Mass Ingestion)を活用し、プラットフォームのデータをSnowflakeスケーラブルなデータウェアハウスにセルフサービスで移行しました。結果、数週間のうちに50 TBを超えるデータが移行することができ、現在もSnowflakeはデータ中心の新たな戦略基盤として非常に役立っています。 次のステップ インフォマティカとSnowflakeのクラウドデータプラットフォームを活用した次世代のクラウドデータウェアハウスについてはこちらのウェビナー(日本語)でより詳しくご覧いただくことができます。 本ブログは5月4日のRodrigo Sanchez BredeeによるInformatica and Snowflake: Successful Digital Transformation at Enterprise Scaleの翻訳です。
First Published: May 21, 2020