【パートナーブログ:NSW】VUCA時代を生き抜くためのOTとITの壁を越えたデータマネジメント実現

最終公開日 : Nov 21, 2022 |
インフォマティカ編集部
インフォマティカ編集部

国際的社会や資源、円安などの為替の問題など、非常に不透明な世の中になっており、昨今では「VUCA(ブーカ)時代」と呼ばれております。

この不透明な世の中では、変動を即時にキャッチする必要があり、リアルタイムにデータを活用して経営戦略を実現できることが重要です。

ただ、数珠繋ぎで構築されてきたシステム環境において、経営戦略に必要なデータが点在されており、システム毎にサイロ化が起きている現状でございます。

これにより現状のデータには、データの正確性や完全性が担保できず、使えないデータが点在している状況です。

この状況を打破するためには、サイロ化されたデータを一元管理するデータマネジメント基盤において完全性の高いデータを提供することが一番重要であると考えます。

 

データマネジメント基盤では、データファブリックの概念のもと、国内でもデータレイク、DWHなどの構築が進んでおります。

具体的には、ETLによるデータ連携から始まり、マスタデータを管理するMDM、データを可視化するデータカタログなどが構築されており、アプローチも多様化しております。基盤ありきでのシステム要件の検討も増えてきている状況でございますが、業務に適合した環境を構築するためにも、システム要件でなくビジネス目的に合わせた環境構築が必要になっていると考えております。

ただ、データマネジメント基盤が多様化していることもあり、自社のデータドリブン経営に向け、「どこから着手するべきか?」との声を伺うことが多くなっております。

弊社としては、データマネジメントの効果を最も上げる目的としては、「スマートファクトリー化」へのデータマネジメント活用と考えております。

 

DX導入を叫ばれるようになり、現場手動でのDX検討がされるようになっておりますが、なかなか検討が進まないのが現状です。

その弊害は、「OT(OperationTechnology)」(以下「OT」)とITの壁にあると考えております。

製造現場においてはPLCやセンサなどのOT技術を前提としたDX化が検討されておりますが、実際には基幹システムの刷新のプロジェクトの中でのデータ基盤の検討などのシステム移行を主体にした検討が多く、IT目線での検討とOT目線での検討がリンクされていないのが現状です。

 

日本の中心である製造業のDX化はスマートファクトリー化が重要であり、ITとOTの連携によるDX検討が重要であると考えます。

弊社NSWでは、OT~IoT~データマネジメントを一元的に対応させて頂くことが可能であり、どのレイヤーからの課題に対しても向き合い、具現化のご支援をしてまいりますので、ご相談頂けますと幸いです。

 

その一方で、データマネジメントを取り巻くSE現場では、課題があるの現実もございます。

これからのIT環境は、ノーコード/ローコードでのシステム開発が主流となっており、全社ITリテラシーを向上させ、ビジネス現場手動によるIT環境の実現を方針におかれる企業が増えております。

データマネジメントの取り組みに関しても例外ではなく、ノーコード/ローコードでの開発が可能なソリューションを利用しての開発が主体になっており、「Intelligent Data Management Cloud」(以下、「IMDC」)がその代表格です。

ただ、日本国内の主流である現在の運用の移行を前提としたデータマネジメントにおけるシステム環境構築においては、新旧システムのギャップを運用やアドオンで補っているのが現状です。

具体的には、日々繰り返されるマスタ管理・連携の依頼に対応するため、ユーザインターフェースをアドオンで開発した環境やデータ運用チームによる手動運用により実現されている状況であり、本来目指す内製化による変化に強い運用の弊害になっている状況です。

先ほど申し上げましたとおりデータマネジメントの実現はビジネス目的に合わせて環境を構築することが重要です。

ただ、理想とするビジネス目的に合わせた環境は、非常に大規模なものになり時間もコストも必要です。

VUCA時代において時間は重要であり、スピードが求められますので、理想の形の中で、どこから着手していくかの検討が重要なポイントです。

そうなると、理想とする最終形を想定しながら、部分リリースで環境を作り上げていきますが、このタイミングでもビジネス成果やコスト効果が求められ、アジャイル展開が重要となります。

データドリブン経営には全社共通の正解はなく、100社あれば100通りのデータドリブン経営があり、100通りのデータマネジメント基盤が必要です。

その環境を作るには「アジャイル開発」、「随時リリース」により現場に体感して頂き、実際に体感して頂くことででてきた現場の意見を取り入れ、ブラッシュアップしていくことが重要であると考えております。

 

弊社はスマートファクトリーの実績と、OT~IoT~データマネジメントの実績を活かし、ローコードで運用面に適した環境を「IDMC」を用いたDX環境の整備実現に向け、「伴走支援」の方針のもと、お客さまと共にコンセプト検討から、データ整備、リテラシー教育、DX意識醸成にいたるまで支援してまいります。

First Published: Aug 21, 2022