リコー、インフォマティカのAI搭載Intelligent Data Management Cloudプラットフォームでデジタル変革を加速
2024年9月12日
AIを活用したエンタープライズ向けクラウドデータ管理のリーダーであるインフォマティカ・ジャパン株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:小澤 泰斗、以下、インフォマティカ)は本日、株式会社リコー(本社:東京都大田区、社長執行役員:大山 晃、以下、リコー)がデジタルサービス企業への変革を加速させるため、インフォマティカのAI搭載クラウドデータ管理プラットフォームIntelligent Data Management Cloud™(IDMC)を採用したことを発表しました。この採用により、リコーは業務効率化による社員の生産性向上や顧客へのサービス改善を実現し、IDMCを活用したAIデータ駆動型経営の強化を目指しています。
採用の背景
リコーは、2036年の創業100周年に向けて掲げた「“はたらく”に歓びを」というビジョンのもと、デジタルサービス企業への転換を進めています。近年のオフィス環境の急激な変化に対応するため、2020年に「OA機器メーカーからデジタルサービスの会社への変革」を宣言し、2025年度までにデジタルサービス売上比率を60%超とすることを目指しています。この変革を支える主要戦略として、「プロセス・IT・データ 三位一体の推進」を掲げ、組織改革を実施しています。
この戦略の中核を担うのが2017年から進められているデータ基盤構築プロジェクト「GLIDER」です。GLIDERは、リコーの世界50カ国以上にわたるグループ会社から、売り上げ、在庫、オペレーションなどの生データを収集し、本社で一元的に処理・分析する仕組みを構築することで、従来かかっていた工数や時間を大幅に削減し投下資本利益率(Return On Invested Capital:ROIC)経営の促進を目指しています。このプロジェクトのデータ連携基盤として採用されたのが、インフォマティカの「Intelligent Data Management Cloud™(IDMC)」です。
採用基準と選定理由
株式会社リコーでは、GLIDERプロジェクトのデータ基盤として、インフォマティカのIntelligent Data Management Cloud(IDMC)をグローバル標準として採用しました。リコーは従来からオンプレミスのETLツールとしてInformatica PowerCenterを使用しており、IDMCはPowerCenterの資産をクラウド上で再利用できる点が評価されました。IDMCは機能と性能に優れ、ノーコードでの簡単操作や迅速なシステム連携が可能であることも選定理由です。全世界でのサポートやMicrosoft SharePoint Onlineなどの外部サービスとの連携も評価されました。北米拠点での評価結果も踏まえ、リコーはIDMCを採用し、GLIDERプロジェクトのデータ基盤として活用することを決定しました。
これにより、リコーの社員は効率的かつ柔軟にデータを管理できるようになります。具体的には、ノーコードの操作環境によりIT部門以外の社員もデータ処理を行うことができ、業務のスピードと効率が向上します。また、使いやすいGUI(Graphical User Interface)環境の操作性により、迅速なデータ連携や変化に対応しやすくなります。これにより、ユーザーの日常業務の負担が軽減され、社員の生産性が向上します。
データの一元管理の結果、リコーは顧客に関する信頼性の高いデータにアクセスし、顧客のニーズに迅速に対応できるようになり、カスタマイズされたサービス提供が実現します。また、システムの信頼性とグローバルサポートにより、一貫したサービスを提供することができ、顧客満足度の向上が期待されます。
効果と今後の展望
リコーは、インフォマティカのAIを活用したIDMCプラットフォームにより、データ管理を強化し、業務プロセスの効率化とスピードアップを実現しています。また、データ基盤の整備により、社員が業務の正確性を高め、生産性を向上させることが期待されています。
さらに、リコーは「データコンシェルジュサービス」を2024年度より開始し、業務部門とIT部門の橋渡し役となり、データの効果的な利用を支援する活動を開始しました。今後は、AIエンジン「CLAIRE」の生成AI機能拡張サービス「CLAIRE GPT」と「CLAIRE Copilot」の将来に期待を寄せています。これらの機能により、データ処理の自動化や複雑なデータリクエストへの対応が向上すると期待されています。
本リリースに関するコメント
株式会社リコー デジタル戦略部 プロセス・IT・データ統括 副統括長 コーポレートIT統括センター 所長 浜中 啓恒氏は、次のように述べています。「当社は、Informatica PowerCenterからインフォマティカのIDMCへのモダナイゼーションを選択しました。これには、プラットフォーム中立性、優れた機能性、そして卓越したパフォーマンスが理由として挙げられます。その優れた性能により、PowerCenterやデータウェアハウスからのワークロードをわずか数分で迅速に最適化し、世界中のビジネスオペレーションをシームレスかつタイムリーにサポートすることが可能となります。また、使いやすいユーザーインターフェースとローコード/ノーコード環境、そして変化するビジネス環境に柔軟に対応できる拡張性を備えています。これにより、ユーザーの日常業務の負担を軽減し、生産性および業務効率の向上に寄与します。また、ITユーザーとビジネスユーザーがクラウドから信頼できるデータを活用できるようにし、より良いデジタルワークフロー体験のための継続的なイノベーションとサービスの向上を実現します。」
インフォマティカ・ジャパン株式会社 代表取締役社長 小澤 泰斗は、次のように述べています。「インフォマティカ・ジャパンは、リコー様のデータ統合プロジェクトを支援し、グループ全体での運用効率を達成するためのデータ変革を推進できることを喜ばしく思います。当社の業界をリードするAI搭載のIDMCプラットフォームが、顧客のデータ管理を簡素化し、顧客体験とサービス品質の向上に貢献するために選ばれたことを光栄に思います。」
参考資料
- Informatica Intelligent Data Management Cloud (IDMC)
- Informatica CLAIRE AIエンジン
- Informatica PowerCenter
- 本リリースに関する事例資料
インフォマティカについて
インフォマティカ(NYSE:INFA)は、AIを活用したエンタープライズ向けクラウドデータ管理をリードする企業であり、企業の最も重要な資産に潜在する変革力を引き出し、データとAIを甦らせます。インフォマティカが開発した新しいカテゴリーのソフトウェア「Informatica Intelligent Data Management Cloud™ (IDMC)」は、CLAIRE® AIを搭載したエンドツーエンドのデータ管理プラットフォームであり、マルチクラウドやハイブリッドクラウドなど、様々な環境に存在するデータを連携・管理・統合することで、データの民主化を通じてビジネス戦略をモダナイズし、進化させます。Fortune100のうちの80社以上を含む、約100カ国のお客様がインフォマティカを活用し、データ駆動型のデジタルトランスフォーメーションを推進しています。
「Informatica. Where data and AI come to life.」
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