【パートナーブログ:NTTデータ】IoT、デジタルビジネス時代におけるデータ活用のアプローチ
データを取り巻く環境は急速に変化しており、一口にデータ活用といってもそのやり方は様々です。
株式会社NTTデータ(以下、NTTデータ)様からは、お客様の状況に合わせたアプローチについて寄稿していただきました。「やったほうがいいのはわかっているけど、実際にどうしたらいいの?」にお答えします。
1. ビッグデータ活用のトレンド
ビッグデータと騒がれてから早いもので数年経ちますが、今ではIoTやAI、機械学習と共に相談を頂く機会が非常に増えております。それもそのはず、ビッグデータと騒がれてきた背景には、デジタルデータの爆発的な増大と共に、ビジネス上の有効な示唆を抽出する解析技術などの発展があり、IoTやAI、機械学習は当にこれを支える技術であるためと理解しています。
特にIoTについては、製造業様を中心に、Industry4.0の文脈で、スマートファクトリー化などにトライする事例が増えてきており、その実現に向けて大量に発生する製造機器等のデータをAIや機械学習を使って効率的に処理し、コントロールしようとの試みが増えております。同様に、マーケティングの分野でも、自社の製品やサービスの利用実態をIoTの技術を利用してデータ収集し、集まったデータをAIや機械学習などの技術を使って解析することで、真に顧客が求めるものは何か?を明らかにし、次の一手を導き出すという試みが広がって来ております。
このようにビッグデータの活用は企業の活動全体、バリューチェーン全体に広がってきていると認識しております。
2. データ活用成功へのアプローチ
上述のような先進的な技術を使った華々しい事例が次々と生み出されるビッグデータですが、一方でこのように使いこなせている企業はまだまだ多くはないようです。日本情報システム・ユーザ協会の調査では、2016年現在、売上1,000億以上の大手企業でビッグデータ活用を本格的に進めているのは僅か1割程度であり、大半が検討中・準備中・試験中といったステータスのようです。
実際、我々が頂戴するご相談の多くが、上記のような先進的な活用をご要望される一方で、現状スキルやノウハウが不足していたり、ビジネス上の目的やROIが明確化できず、実現に向けて歩を進められないとのお悩みを伺います。
そのようなお客様に対して、我々はいつも大枠のグランドデザインを描きながら、実行可能なテーマに絞り込んでスモールスタートし、少しずつ結果を出しながら、段階的に進めていくアプローチをご提案しております。言い換えるなら、実際のビジネステーマに即して実際にビッグデータを活用してみながら、業務・人材(データサイエンティストなど)・組織(BICCなど)・ITを徐々に作り上げていくというアプローチです。このアプローチを徹底することで、無理無駄のない投資で最大限のビジネス効果を引き出すことができると確信しております。
NTTデータにはこのようなアプローチを多数経験してきたコンサルタント、アナリスト(データサイエンティスト)が多数おり、クラウド型のビッグデータ活用基盤サービスBizXaaS BAと共に多くのお客様をご支援させて頂いております。
図1 データ活用支援
3. データマネジメントの重要性
そしてデータ活用のためには、データを探索、収集、蓄積、統合して活用可能な状態にデータを整備する必要があります。データ活用の流れの中で、これらのデータの整備作業は全体の60%以上を占めていると言われており、その効率化が課題となっています。さらに、継続的にデータを活用していくためには、データの鮮度、精度、データ間の整合性が重要になります。また、データのセキュリティ管理も留意する必要があります。
これらの課題に対し、データ連携、蓄積、統合する基盤を整え、データガバナンスを効かせていくことが重要になります。そのためにInformaticaのソリューションを有効に活用していくことが効果的です。
データの統合マネジメント製品、ソリューションを提供するInformatica製品は個々の製品の市場での評価が高いだけなく、データ統合からプロファイリング、クレンジングといったデータ品質管理、メタデータ管理、マスターデータ管理、ビックデータマネジメント、データ統合HUBなどの多くの製品を単一プラットフォームで総合的に提供しています。これらを有効に活用することはデータ活用の成功に向けての近道といえるでしょう。
4. データマネジメント基盤の整備
デジタルビジネス時代が到来し、データを中心に統合的に活用していくことがより重要になってきています。デジタル化により今後よりいっそう膨大なデータ活用が可能となり、これまで出来なかったことが実現できるようになります。ビジネスの中でのデータを捉え、把握し、有効に活用できる将来を見据えた全体のデータ統合アーキテクチャを描き、データ基盤、分析基盤などを整備していくことがより一層求められます。
また、各システム間のデータ連携の要となるデータHUBの構築や、統合DWHの構築にはエンタープライズ全体の標準データモデル、分析のための統合データモデルを策定していくことも必須になっていきます。
図2 データ統合アーキテクチャ
NTTデータでは、数多くの様々な要件のデータ連携・蓄積、データモデリング案件を専門に10年以上取り組んできたアーキテクト集団が、弊社実績から導いたベストプラクティスとお客様のシステム状況を突き合わせ、データマネジメント基盤の基本方針策定からご支援いたします。データ分析のスペシャリストであるデータサイエンティスト部隊とも連携し、より有効なデータ活用基盤を築きます。Informatica製品の導入はもちろん、数々のプロジェクトで培ったマネジメント力、技術力で要件と製品機能のFIT&GAPを見極め、確実に実装に落とし込みます。
構想策定から開発・運用まで、データ活用に不可欠なデータマネジメント基盤はNTTデータにおまかせください。
図3 データマネジメントソリューション
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株式会社NTTデータ データマネジメントソリューション窓口
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NTT DATA DIGITAL http://digital.nttdata.com/
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