Salesforceとの連携におけるインフォマティカの役割

最終公開日 : Dec 05, 2022 |
Yusuke Morinaka
Yusuke Morinaka

システム間連携の目的

昨今、システム構築において、「クラウド」というキーワードは外せなくなっています。AWS/Microsoft Azureなどインフラ/プラットフォームとしてのIaaS/PaaSを利用したシステム構築はもちろん、Salesforce/SAP Concurなど必要なサービスを自社内に持たないSaaSによるシステム構築もかなり多くなっています。一方、今まで利用しているオンプレミスシステムを明日からすべてクラウドに移行できるわけではありません。そのため、どうしてもデータが複数システムに分散することになり、サイロ化、データの二重持ちによる管理コストの増大などが課題としてあがっています。また、利用したいサービス間でどうしてもデータ連携が必要になるが、担保されていないため、予想外のコスト増が発生していることも増えています。ここで重要になるのがオンプレミス-クラウド間、クラウド-クラウド間のデータをつなぐ「システム間連携」になります。

この「システム間連携」を重要視されているお客様、例えばオリンパス様ではSalesforce へのデータ連携において、Intelligent Data Management Cloudを利用されています。

オリンパス様事例はこちら

このように「システム間連携」の必要性から、データ連携基盤として構築される事例が増えてきています。ここでは、事例にもあるSalesforce連携を例に挙げて解説します。

 

Salesforce連携の対象

Salesforce社はさまざまなクラウドサービスが提供しています。これらサービスを利用するために、社内システム、または別のクラウドサービスなどとデータ連携をすることが必要になります。このデータのやり取りを毎回csvファイルなどに落としていると、リアルタイム性や柔軟性に欠け、文字コードなどの不要なIT課題を誘発し、結果、ビジネスに影響/課題を残すことになります。インフォマティカはそれらのサービスに対して簡単にデータを抽出/挿入可能にするコネクタを提供しています。

現在、Salesforceに対してインフォマティカでは下記のコネクタを提供しています。

 - Salesforce Analytics

 - Salesforce Chatter

 - Salesforce Sales Cloud

 - Salesforce Service Cloud

 - Salesforce Financial Cloud

 - Salesforce Health Cloud

 - Salesforce Marketing Cloud

これらを有効に利用することで、容易にデータの受け渡しを実現しています。これにより、よりビジネスへの貢献を可能にします。

 

Salesforceと外部システムの連携方法

インフォマティカには複数のデータ連携を作成する方法がありますが、今回はその中でIntelligent Data Management Cloudの「同期タスク」機能をご紹介します。これはウィザード形式によるデータ連携方法で、6ステップで作成できることが可能です。

特徴として下記3つが挙げられます。

 

1. プログラムレスなオブジェクト選択

Salesforceをソースもしくはターゲットとして選択した場合、オブジェクトをプルダウンから選択することも可能です。もちろん接続するユーザの権限によって見えるオブジェクトは変わります。SOQLクエリを書いたりする必要はありません。

2. 容易なデータフィルタ

毎回すべてのデータを持ってこずに、必要なデータのみをフィルタしたい要件も多いかと思います。もちろん簡単にフィルタ条件を作成することも可能です。例えば、「従業員が500名以上」や、「前回連携を実行した時間以降に更新されたデータのみを抽出」などを作成可能です。

3. 要件に応じて選択可能な実行スケジューリング

スケジュール設定として、1時間に1回などのの連携を組むことが可能です。繰り返したい曜日、繰り返しの期間などを設定することもできます。また、Salesforceがデータソースとなっている場合には、Salesforceのアウトバウンドメッセージを利用してデータ連携を実行し、アウトバウンドメッセージで送信されたレコードをターゲットに格納することも可能です。

まとめ

システム単体の構築であればSaaSの利用は便利で低コストになります。しかし、社内には多くのシステムがあり、これらとの連携が必須です。システム間の連携を考えずに進めると、システムがサイロ化し、データが分散してしまい、結果、ビジネスへのメリットがまったく得られなくなります。「システム間連携」を考えることで、業務の効率化からの意思決定速度向上にも影響が与えることが可能になります。

 

ご興味、ご関心がありましたらお気軽にお問合せください。

First Published: Aug 15, 2019