【パートナーブログ:CTC】意外と身近なデータガバナンス
先日、健康診断を受けてきました。ビジネスマンにとって「カラダが資本」ということで年一回のこのイベントは重要なもので、自慢じゃないですが毎年欠かさず受けています。
歳も歳ということで「体脂肪率」を皮切りに「総コレステロール」、「尿酸」など気になる検査項目が年々増えていき、そのたびに一喜一憂してしまいますが、その一方で「γ-GTP」、「ALP」、「ヘマトクリット」などの馴染みのない検査項目については、いつまでたってもハテナマークのままで、実はあんまり詳細を理解していないのが実情です。
日頃からお客様には「定義もはっきりしていない不明瞭なデータで意思決定して良いのでしょうか?」と問いかけており、なんとも言い難い複雑な心境になっています。
今年こそは「γ-GTP」は腎臓や肝臓に存在する酵素を表し、アルコール性の肝機能を判定する項目だと覚えてみることにします。
さて、「Data(データ)」とはラテン語の「datum(与えられたもの)」が語源だというのはご存知でしょうか?意味から察するに、データは事実を表すものであり、常に受け身であるようです。但し、現在は少しニュアンスが変わっており、データの在り方が見直され、第4の経営資源として認識されはじめてきました。また、どのようにデータを取得し、活用していくかで悩んでいるお客様にお目にかかることも増えてきています。
決められた項目だけ見るのではなく、必要なデータを違う視点と発想で読み解く、これが重要です。日頃からお客様には「本当に必要なデータは何か?を考え、受け身ではなく、必要なデータが取得できるように準備していくことが重要ではないでしょうか?」と問いかけをさせていただいていますが、最近ではお客様の意識にも少しずつ変化がでてきたように感じられるようになりました。
例えば、家系的にガンになる可能性が高いという事実を踏まえ、来年はカラダの色々なガンの可能性がわかるという「腫瘍マーカー検査」をオプション追加してみよう!と考えるのも、一つの「準備」のためのデータ取得と言ってもいいかもしれなません。
さて、私は毎年しっかり検診していくことは非常に重要だと考えています。仕事の忙しさを理由に隔年で検診を受けるとか、そもそも受けたことがないという輩もちらほら見受けられますが、定期的に体の状態を把握し、健康を維持していくためには欠かせないことです。やはりこれも日頃お客様に投げかけている「継続的にデータを取得し、様々な変化に気付ける体制を整備することが重要ではないでしょうか?」という話につながっているかもしれませんね。
変化の激しい昨今、”新技術の台頭や代替サービスの出現といったビジネス環境の変化”や”売上の増減やECサイトのアクセス数の停滞といったビジネス状況の変化”への対応を柔軟に取り入れるべく、対応をしている企業は少なくありません。対応が少しでも遅れると致命的な自体になり得るからです。
そういえば、今年は「GOT」の値が前年に比べて非常に良い結果でした。しかし、昨年は健康診断の前日にチームの一体感を高めるという理由で飲みに行っていたので、前提条件が違っているので、よい結果となっていたのかも知れません。つまり、 GOTの値も、原因と結果という形で正直に出てきてきた内容になります。そういう意味では、「健康診断の注意事項」にある、前日21時までに消化の悪い物、脂肪分が多い物、アルコールを含まない食事にせよというのは、ある意味、定点観測をする上でも重要な条件というのは十分に納得感があります。
日頃からお客様には「取得されたデータをそのまま鵜呑みにしていいのか?データ生成のプロセス、取得タイミングがバラバラであれば、データの品質は疑うべきじゃないでしょうか?」と問いかけているけど、まさに、健康診断で自分たちが実体験していることそのままですね!!
でも、毎年毎年、健康診断の受診後に同じような反省を繰り返しているが、一向に改善されてないし、受診結果を踏まえて生活習慣を変えることも実際していません。健康診断によって自身の体調や変化の兆しを“見える化”しているし、受診結果も即時公開され、誰でもデータを見られる”データの民主化”も進んでいるはずなんですけどね(苦笑)
今回は私の健康診断の話を元に、「データ」についてちょっと考えてみたが、いかがだったでしょうか?思い当たる部分はございましたか?実際に会社を自分の体と置き換えてみて、果たして健康状態はどのような感じでしょうか?胸を張って健康と言い切れますか?そもそも会社における健康とはどのように定義すべきなのだろうか、また、具合の悪い症状や箇所は適切なタイミングで把握し、処置をすべきか、さらに、これまでの勘と経験に頼らず、根拠あるデータに基づき意思決定でき、次にやるべきことは何なのかと疑問を持たれたかたもいらっしゃると思います。
上記のような状況を打破する1つのヒントとして、データの品質管理、データマネジメント、そして昨今では「データガバナンス」という言葉や概念が注目されています。とはいえ、「データガバナンス」を自分自身の言葉で説明できない、または具体的に何をするべきかが分からない・・・という方も多いはず。なぜならば、それぞれのビジネス状況や推進組織の有無などの組織内部の成熟度によってやるべき内容が異なるからです。
弊社では、これまで培ってきたデータマネジメントに関わる多くの考え方(本質)や案件推進上で見えてきたノウハウなどを皆さんの「データガバナンス」発展にお役立ていただきたいと考えています。是非一度お声がけいただけると幸いです。