企業が保有するすべての情報を十分に理解して価値を最大限に引き出すためには、それらの情報を取り巻く状況、コンテキストを把握しなければなりません。このようなコンテキストを提供するのがメタデータです。メタデータにより、データの品質、関連性、価値に対する理解を深めることができます。
また、メタデータは、データの探索や関係の把握、利用状況の追跡に加え、データ利用に関連する価値とリスクの評価などにも役立ちます。データの急増と分散化に伴い、データ管理はミッションクリティカルなプロセスとなっています。そしてメタデータ管理は今や、デジタルトランスフォーメーションを推進するうえで中心的かつ戦略的な役割を果たしています。
メタデータの中でもとりわけ価値が高いのがアクティブメタデータ(機械学習を活用しながら人間の知識で補強した統合メタデータ)です。アクティブメタデータにより、データ管理プロセス全体がインテリジェントかつ動的なものになります。アクティブメタデータは、入念に構築されたデータ管理システムの重要な基盤となり、データプロジェクトのライフサイクル全体にわたってメリットをもたらします。例えば、不足しているデータや不正確なデータ、異常なデータなどもメタデータによって特定できます。メタデータを活用することで、レポートに使用するデータを自動的に修正およびエンリッチ化して、高いコストにつながるエラーをなくし、アナリティクスの質を強化して意思決定の質を高めることが可能になります。
メタデータ管理に対するインフォマティカのアプローチにより、企業はアクティブメタデータを通じて、自社が保有するすべてのデータから最大限の価値を引き出すことができます。Informatica Metadata Managementにより、以下の主要4種類のメタデータを活用できます。
これらの4種類のメタデータが、共通のメタデータ基盤のための土台となります。Informatica Metadata Managementでは、次のような豊富な機能を使用して、共通の基盤を構築できます。
インフォマティカは、技術、業務、運用、使用状況の各メタデータを収集して、企業が保有するデータ資産とその関係に関するナレッジグラフを作成します。そこにAIと機械学習を適用して、インフォマティカのすべてのデータ管理ソリューションと統合することで、アクティブなメタデータグラフを作成します。
このアクティブメタデータが、インフォマティカのIntelligent Data Platformの基盤となります。Intelligent Data Platformは、あらゆるデータ管理要件に対応しながら企業がそれぞれのペースで成長・進化させていくことが可能なモジュール式の統合プラットフォームです。このプラットフォームで獲得したインテリジェンスに基づき、業界初のメタデータ主導の人工知能であるCLAIRE™エンジンが、中核のデータ管理/ガバナンスプロセスを高速化および自動化します。CLAIREはメタデータを活用して、データドメインの探索、データの分類、類似データやその他のデータ関係の特定、次のベストアクションの提案、ビジネス用語と物理データセットの関連付けなどを自動的に実行します。
データインフラストラクチャにインテリジェントデータカタログを取り入れることで、すべてのデータ管理プロセスにアクティブメタデータを統合できます。Informatica Enterprise Data Catalogでは、CLAIREのインテリジェンスを活用しながら、全社のメタデータを収集し、メタデータをスキャンおよびインデックス化するための各種コネクタを使用してアクティブメタデータに変換できます。アクティブメタデータにより、自動化を推進できるだけでなく、アナリティクス、データサイエンス、ガバナンスなど、データに関連するビジネス上の優先課題に対応するためのデータ管理アプリケーションを、より簡単かつ効率的に構築、実装、運用できます。
インフォマティカのアクティブメタデータ管理によるアプローチは、データ管理のライフサイクル全体に価値をもたらします。