インフォマティカ、AIを活用したクラウドデータ管理プラットフォームにおけるエージェンティックAI製品を発表
- AI Agent Engineering:新サービスにより、企業はインテリジェントなAIエージェントのワークフローの構築、接続、管理が可能に
- CLAIRE Agents:自律的なデータマネジメントの次なる進化
- データ統合とアプリケーション統合のためのCLAIRE Copilotの一般提供開始
AIを活用したエンタープライズ向けクラウドデータ管理のリーダーであるインフォマティカ(NYSE:INFA)は、業界初のAIを活用したクラウドデータ管理プラットフォームとしての地位を確立する、エージェンティックAIに関する包括的な戦略を発表しました。インフォマティカのエージェンティックAIに対する戦略的アプローチは、主要なクラウドエコシステムパートナー向けにCLAIRE® GPT、CLAIRE® Copilot、生成AIブループリントを発表したインフォマティカのAIイノベーションの歴史をさらに発展させるものです。
インフォマティカは、企業のデータとAI戦略のレジリエントなバックボーンとして、組織のデータ資産の包括的なカタログを通じて、意思決定とAIの成果を強化するインテリジェンスの重要なメタデータシステムを提供します。
インフォマティカのCEOであるアミット・ワリア(Amit Walia)は、次のように述べています。「AIエージェントの世界が拡大する中、勝者となるのは、信頼性の高いデータへの企業規模のアクセスを提供しながら、エージェントを大規模に接続、統制、管理できる企業です。当社はCLAIRE® AgentsとAI Agent Engineeringの発表により、データ管理とAIオーケストレーションの可能性を再定義します。インフォマティカは、CLAIRE Agentsの高度なインテリジェンスと、コード不要のエンタープライズグレードの基盤を組み合わせることで、企業が自律型エージェントを安全かつ確実に戦略的優位性に変えられるよう支援します。AI Agent Engineeringにより、複雑なハイブリッドエコシステムにおいて、コードを一行も書くことなく、インテリジェントなエージェントのワークフローを迅速に構築、接続、オーケストレーションすることが可能になります」
ガートナー®は、次のように予測しています。「2026年までに、AI対応データプラクティスを通じてAIのユースケースを有効化およびサポートしない組織では、AIプロジェクトの60%以上がビジネスSLAを達成できず、放棄されるでしょう(注1)」
マルチエージェントAIシステムを構築、接続、管理する新しいAI Agent Engineeringサービス
エージェントは、厳格なルールベースのコードに依存するのではなく、推論することでよりレジリエントなソリューションを提供します。AIエージェントの世界では、エージェントがデータに基づいて自律的に意思決定を行うため、信頼性の高いデータがますます重要になります。多くのアプリケーションベンダーがドメインに特化したエージェントを構築していますが、企業のビジネス上の重要な問題を解決するには、しばしばサイロ化した情報ソースを接続する必要があります。AIエージェントが企業全体に普及するにつれて、企業サービスの品質(パフォーマンス、スケール)、セキュリティ、コンプライアンスを確保するためには、それらを接続、管理、統制する能力が最も重要になります。
AI Agent Engineeringは、インフォマティカのIntelligent Data Management Cloud platform™の新サービスであり、インテリジェントなマルチエージェントAIシステムを構築、接続、管理し、ビジネスアプリケーションを迅速に、セキュアに、大規模に構成できるようにします。AWS、Azure、Databricks、Google Cloud、Microsoft、Salesforce、Snowflakeなどのエコシステム全体でエージェントをシームレスにオーケストレーションするための統一されたコード不要の環境を提供し、イノベーションと企業運営のギャップをなくします。
主な機能
- メタデータを認識し、コンテキストを理解: AI エージェントが信頼性の高い、管理されたデータで動作するようにし、インフォマティカのメタデータインテリジェンスシステムを活用したコンテキストリッチな自動化を実現します。
- インフォマティカのクラウドプラットフォームからスキルとして既存の投資を活用:マッピング、ビジネスプロセス、その他の資産をサードパーティのエージェントに取り込みます。
- エンタープライズグレードのパフォーマンス:インフォマティカの実績ある拡張性の高いセキュアなAI対応プラットフォーム上に構築され、ミッションクリティカルなワークロードをグローバルにサポートします。
- コード不要のAIネイティブインターフェース:技術に精通したユーザーもそうでないユーザーも、コードを書くことなく、企業規模のエージェントを登録および発見し、AIエージェントを構築、管理することができます。
一般提供:AI Agent Engineeringは、インフォマティカのクラウドデータ管理プラットフォームの一部として、2025年秋に全世界で一般提供開始予定です。早期プレビューとパートナーエンゲージメントの機会については、ラスベガスで開催された年次イベントInformatica World (現地時間5/13~5/15)で発表されました。
Wescom FinancialのIT・運用担当VPであるデシガン・レディ(Desigan Reddi)氏は、次のように述べています。「Wescom Financialの使命は、あらゆるチャネルで卓越した運用とデータの完全性を確保しながら、会員の皆さまに焦点を当てた革新的なソリューションを提供することです。インフォマティカの新しいAI Agent Engineeringサービスは、当組合のような組織にとって画期的なもので、複雑なコーディングをすることなく、インテリジェントなAIエージェントワークフローをセキュアかつ大規模に構築し、運用することができます。信頼性の高いデータを活用し、ハイブリッドエコシステム全体でエージェントをつなぐことができるため、技術チームとビジネスチームの両方が自動化を加速させ、リアルタイムでデータ主導の意思決定を行うことができます。このノーコードでメタデータを意識したアプローチは、高度なAIを利用しやすく実用的なものにするという当組織のビジョンに完全に合致しており、信用組合業界のデジタルトランスフォーメーションをリードし続ける中で、会員の皆さまのエクスペリエンスの向上と業務の合理化を支援するものです」
CLAIRE® Agents:自律的なデータマネジメントの次なる進化
インフォマティカは、企業のデータマネジメントを強化するために設計された自律型デジタルアシスタントの一連のソリューションである「CLAIRE® Agents」を発表しました。これらのエージェントは、高度なAI推論とプランニングモデルを活用して、データの取り込みやリネージ追跡からデータ品質保証に至るまで、複雑なデータ操作を自動化します。
Model Context Protocol(MCP)のサポートを含むオープンスタンダードに基づいて構築され、インフォマティカのIntelligent Data Management Cloudプラットフォームと完全に統合されたCLAIRE Agentsは、新しいレベルの生産性、データ精度、スケールを提供します。
CLAIRE Agentsは、ユーザーがインフォマティカのクラウドプラットフォームを操作する方法を再設計します。新しいエクスペリエンスでは、特定のタスクに基づいて構築されたインターフェースの代わりに、現在のコンテキストに基づいて動的に適応し、ユーザーが目の前の目標を達成するために、パーソナライズされた流動的なエクスペリエンスを提供します。
インテリジェントな自律性で最新のデータ課題に対処
今日のデータチームは、サイロ化したデータ環境と予算の制約を乗り越えながら、AIの導入、ガバナンスの複雑化、規制監督の強化によって高まる要求に直面しています。CLAIRE Agentsは、インテリジェントな自律性でエンドツーエンドのデータマネジメント目標を実行することにより、これらの課題に正面から取り組むことができます。
主な特徴
- Data Quality Agent:クラウドウェアハウス、マスターデータマネジメント(MDM)システム、サードパーティリポジトリにおけるデータの品質を継続的に監視し、改善します。
- Data Discovery Agent:アナリティクスやAIに関連し、信頼性の高い、コンプライアンスに準拠したデータ資産を迅速に特定します。
- Data Lineage Agent:多様なコーディング環境にわたって、きめ細かなデータリネージを自動的に生成します。
- Data Ingestion Agent:複雑な取り込みおよびレプリケーションパイプラインの構築を簡素化します。
- ELT Agent:Snowflake、Databricks、Google BigQuery、Amazon Redshift、Microsoft Fabric向けに最適化されたELTジョブを自動化します。
- Modernization Agent:AIを搭載したインフォマティカのクラウドデータ管理プラットフォームで、データエンジニアリングと統合ワークフローを自動化します。
- Product Experience Agent:インフォマティカMDMの階層または分類法から製品データ属性を強化します。
- Data Exploration Agent:クラウドデータウェアハウスやデータレイク内の構造化されたエンタープライズデータセットのゴールベースのデータ探索を自動化します。
Deloitte Consulting LLPのマネージングディレクターであるヴァウト・ヴァンデガー(Wout Vandegaer)氏は、次のように述べています。「AIエージェントは、ビジネスモデルを変革し、新しい働き方をもたらす大きな可能性を秘めています。インフォマティカとの協業により、共通のお客さまは、自律的な意思決定の基盤として信頼性の高いデータにアクセスすることで、AIエージェントの可能性を引き出すことができます。インフォマティカのAI Agent Engineeringフレームワークを使用することで、共通のお客さまは独自のインテリジェントエージェントを構築、管理、接続することができ、またインフォマティカのCLAIRE Agentsは、複雑なデータ運用を合理化し、信頼性の高いコンプライアンスに準拠したデータフローを確保するのに役立ちます」
一般提供:CLAIRE Agentsは、2025年秋からプレビュー版が提供開始される予定です。 詳細はこちらをご覧ください。
CLAIRE Copilotの一般提供開始
この発表と同時に、CLAIRE Copilotが、2025年5月よりデータ統合およびクラウドアプリケーションインテグレーション向けに一般提供開始されます。CLAIRE Copilotは、Azure OpenAIなどの革新的な生成AIモデルを活用し、複雑なデータ変換および統合パイプラインの生成、文書化、最適化において開発者を支援し、価値実現までの時間を大幅に短縮します。
Informatica Worldで発表されたパートナーシップ拡大
AWS:インフォマティカは、Amazon BedrockのAIエージェント、SQL ELT for Amazon Redshift、Amazon SageMaker Lakehouseの新しいコネクタを含む新製品機能とともに、生成AIコンピテンシーの認定を発表しました。
Databricks:インフォマティカは、お客さまのAIを活用したクラウドデータ管理プラットフォームへの移行を支援し、将来のアナリティクスやAIワークロードのための完全なデータ基盤を提供するためのパートナーシップの拡大を発表しました。
Microsoft:インフォマティカは、Microsoftとの新たな戦略的パートナーシップ、およびさらなる製品統合の、2つの発表を行いました。
NVIDIA:インフォマティカは、同社のIntelligent Data Management CloudプラットフォームとNVIDIA AI Enterpriseの統合を発表しました。NVIDIA AI Enterpriseは、NVIDIAの広範な最適化された業界固有の推論モデルを活用して、本番環境グレードのAIエージェントを構築するためのシームレスな方法を提供します。
Oracle:インフォマティカは、Oracle Cloud InfrastructureにおけるMDM SaaSの一般提供を発表しました。これによりお客さまがOCI環境でインフォマティカのMDMをネイティブに使用できるようになります。
Salesforce:インフォマティカは、Agentforceとの新たな統合により、AI主導のカスタマーインテリジェンスを提供する計画を発表しました。
(注1)出典:Gartner®, CIO Guide to AI-Ready Data, Frances Karamouzis, et al, 8 January 2025. GARTNER®は、米国およびその他の国におけるガートナー社および/またはその関連会社の登録商標およびサービスマークであり、許可を得て使用しています。無断複写・転載を禁じます。
インフォマティカについて
AIを活用したエンタープライズ向けクラウドデータ管理をリードするインフォマティカ(NYSE:INFA)は、企業がデータとAIの価値を最大限に引き出せるよう支援します。データが複雑化しデータ量が増大する中、インフォマティカの Intelligent Data Management Cloud™ は唯一、クラウド、ハイブリッド、マルチクラウドのあらゆる環境でデータを接続、管理、統合するための業界をリードする統合ソリューションスイートを備えた、完全なエンドツーエンドのプラットフォームを提供します。CLAIRE® AIを搭載したインフォマティカのプラットフォームは、主要なクラウドプロバイダー、データウェアハウス、アナリティクスツールとネイティブに統合できます。これにより組織は選択の自由度を高め、ベンダーロックインを回避し、管理されたデータへのアクセス、運用の簡素化、確実な拡張を実現することで、ROIを向上させることができます。
Fortune 100のうちの80社以上を含む、約100カ国の5,000を超えるお客さまがインフォマティカを活用し、特定のプラットフォームに依存しない、クラウドデータ駆動型のトランスフォーメーションを推進しています。
「Informatica. Where data and AI come to life.TM」
インフォマティカに関する詳細は、インフォマティカ・ジャパン株式会社(代表:03-6403-7600)までお問い合わせいただくか、Webサイトhttps://www.informatica.com/jp/ をご覧ください。
インフォマティカ公式ソーシャルメディア:X(旧Twitter), Facebook
本リリースは米国インフォマティカ本社が2025年5月14日(現地時間)に発表したプレスリリースの抄訳です。
本プレスリリースに記載されている全ての情報は2025年5月20日時点のものに基づいており、インフォマティカは新しい情報や今後発生する出来事に基づいて本プレスリリースに記載した将来の見通しに関する記述を更新したり改訂したりする意図はなく、またその責任を有しません。さらに、説明されている製品または機能の開発、リリース、時期は、インフォマティカが独自に決定するもので、購入の判断基準にはなりません。また、将来、特定の製品や機能を提供することの表明や保証、約束をするものではありません。インフォマティカの登録商標の一覧は、