インフォマティカ、クラウドデータ管理プラットフォームに生成AIを組み込み、すべてのビジネスユーザーにテクノロジーを提供することでデータアクセスを変革

新たな製品イノベーションにより、AIのためのデータ管理を実現し、企業全体でAIを活用したデータを即時に民主化

2024年5月22日

エンタープライズ向けクラウドデータ管理のリーダーであるインフォマティカ(本社:米国カリフォルニア州レッドウッドシティ、NYSE:INFA、以下インフォマティカ)は本日、データインサイトに対する安全な即時アクセスによって、企業全体で生成AIを民主化することを目的とした、新しい製品イノベーションを発表しました。米国ラスベガスで現在開催中の「Informatica World 2024」で行われた2つの製品発表は、以下の通りです。

  • CLAIRE GPTにより、データ管理のあらゆる側面に生成AIを導入
  • 信頼できるデータ基盤に基づいた生成AIアプリケーションの開発および展開を実現

生成AIの成功において、よりパーソナライズされた体験、より優れた自動化、より正確な意思決定を促進し、「Ready Data」を創出する統合されたエンドツーエンドのデータ管理ソリューションが不可欠です。しかしながら、依然としてデータ管理は非常に分断された市場であり、この問題は2024年を通じてさらに深刻化することが予想されています。インフォマティカが世界の最高データ責任者(CDO: Chief Data Officer)600人を対象に実施した直近の調査では、約6割(58%)がデータ資産を管理するために5つ以上のデータ管理ツールを必要としていると回答しています。

インフォマティカの最高経営責任者(CEO)であるAmit Waliaは、次のように述べています。「当社は、現在のAIブームの4年以上前に市場動向を予測し、CLAIREソリューションを開発しました。これは私たちのAIプラットフォームと製品の中核です。クラウド・オンリーの提供製品に生成AIを組み込むことで、業界標準を引き上げ、シンプルで直感的なテクノロジーを通じ、数秒以内に実用的な洞察をお客様に提供できるようになりました。」

武田薬品工業の最高データ責任者(CDO)であるBarbara Latulippe氏は、次のように述べています。「信頼できるデータと信頼できるAIのシームレスな統合が不可欠です。当社のシステムに生成AIが組み込まれたことで、データへのアクセシビリティがより高まり、重要な洞察の発見が容易になりました。また、これらは組織全体の効率性と生産性の向上に貢献します。」

次世代CLAIREで「Intelligent Data Management Cloud (IDMC)」の各レイヤーに生成AIを組み込み、データ管理を簡素化・高速化

システムレベルの情報やメタデータは、アプリケーションや部門レベルのリポジトリにサイロ化されています。インフォマティカのCLAIRE GPTは、組織のメタデータ記録システムを活用し、企業のデータ資産に関する情報を取り入れて、ユーザーがデータと対話できるようにします。主なメリットは以下の通りです。

  • データアクセスの民主化:直感的な自然言語インターフェースを通じてユーザーがデータを発見し、アクセスし、操作できるように支援
  • 自動化、時間短縮、効率化による生産性の向上
  • セルフサービスによるデータ資産の探索で、データ主導型の意思決定を加速
  • インフォマティカがホストするLLM(大規模言語モデル)を利用することで、データのセキュリティとプライバシーを保護
  • CLAIRE GPTの機能強化:マルチステップ推論機能などを通じ、複雑なデータ管理業務を容易なステップに分割
  • ビジネスユーザー向けのセルフサービス:SQLの知識がなくても、 非技術系のビジネスユーザーがデータを自ら検索・理解することが可能に
  • IDMCのすべての特注サービスにCLAIRE copilotを導入:自然言語をサポートするCLAIRE copilotが、データ統合、アプリケーション統合、データ品質、データガバナンスにおける推奨事項の確認を簡潔化
  • CLAIRE GPTは、IDMCのコア機能を活用したエンタープライズ・メタデータ・インテリジェンスに基づく、業界初の生成AI搭載データ管理アシスタントです。インフォマティカは現在、組織固有のメタデータ記録システムの作成に注力している唯一のデータ管理リーダーです。
  • CLAIRE GPTは現在、北米地域で利用可能です。

SSM Health のヘルスケア・アナリティクス・ディレクターであるKatie Germano氏は、次のように述べています。「CLAIRE GPTを戦略的に導入することで、従来ITチケットを要した情報を、臨床チームが自ら検索できるようになります。例えば、最高医療情報責任者(Chief Medical Information Officer)は、医療システムが適切なカバレッジを持ちながら患者のニーズに応えていることを保証するために、ネットワーク内の整形外科の数を簡単に確認することができます。」

生成AIがローコード/ノーコードのインターフェースを通じてビジネスプロセスやデータパイプラインで有効化され、データアクセスを変革し、わずか数秒で実用的な洞察を提供

IDMCのビルトインデータ管理機能(アプリケーション/データ統合など)を活用することで、エンタープライズレベルの生成AIアプリケーションをノーコードで簡単に作成したり、既存のツールに生成AI機能を数秒で追加することができます。主なメリットは以下の通りです。

  • 生成AIの民主化:広範なユーザーがコーディングやプログラミングの知識なしに生成AIアプリケーションを作成できるようにします。インフォマティカの「Cloud Application Integration」が刷新され、プロンプトエンジニアリング、RAG(検索拡張生成)、ReAct(Reasoning and Acting)、AIエージェントのようなパターンをサポートするノーコード生成AIアプリケーションを構築できるようになりました。一般的なLLMとVectorDBを幅広くサポートし、エンタープライズ規模のスケーラビリティ、SDLC(ソフトウェア開発ライフサイクル)、ガバナンス機能を備えています。
  • 生成AIアプリケーションのグラウンディング:信頼できるデータとビルトインのセキュリティとガバナンスにより、ツールにコンテキストを付与。LLMを企業データに基づいてコンテキスト化/基盤化できるように、チャンキング、エンベッディング、Vector DBへの取り込みなどの新機能を追加。
  • 単一のLLMにとらわれない:特定のLLMへの依存しないことで将来性を確保し、すぐに使えるLLMコネクターを通じて、ハイパースケーラーから小規模プロバイダーまでのあらゆるモデルを使用可能。
  • 市場投入時間の短縮:カスタマイズ可能なテンプレート、事前構築済みレシピ、直感的なドラッグ&ドロップ・インターフェースを活用して、新規または既存アプリケーションのプロトタイピング、テスト、デプロイメントを迅速に開始できます。
  • 非構造化データ:IDMC全体(CDAMポリシー、データ品質ルール、カタログ、統合パイプラインなど)で、ドキュメント、画像、動画などのソースのサポートを近日中に開始予定です。メタデータ記録システムを拡張し、非構造化データにも対応します。

IDCのデータインテリジェンスおよび統合ソフトウェア担当バイスプレジデントであるStewart Bond氏は、次のように述べています。「企業が生成AIの追い風に乗ろうとするなか、多くのビジネスリーダーが厳しい現実に直面しています。これは、インフォマティカが30年間にわたり支援してきたデータ管理課題の新たな繰り返しです。長年の経験とAIや生成AIを中核に据えた製品群を持ち合わせるインフォマティカは、新たな技術の最前線においても、企業の貴重なパートナーであり続けるでしょう。」

詳細情報

1. ブログ記事(英語)「Innovation from Informatica World: Generative AI and much more

2. ブログ記事(英語)「Introducing CLAIRE GPT the future of data management

3. CLAIRE GPT デモンストレーション動画(英語)

インフォマティカについて

インフォマティカ(NYSE:INFA)は、エンタープライズクラウドデータ管理をリードする企業であり、企業の最も重要な資産に潜在する変革力を引き出し、データとAIを甦らせます。インフォマティカが開発した新しいカテゴリーのソフトウェア「Informatica Intelligent Data Management Cloud™ (IDMC)」は、CLAIRE™ AIを搭載したエンドツーエンドのデータ管理プラットフォームであり、マルチクラウドやハイブリッドクラウドなど、様々な環境に存在するデータを連携・管理・統合することで、データの民主化を通じてビジネス戦略をモダナイズし、進化させます。Fortune100のうちの80社を含む、100カ国以上のお客様がインフォマティカを活用し、データ駆動型のデジタルトランスフォーメーションを推進しています。
「Informatica. Where data and AI come to life.」

インフォマティカに関する詳細は、インフォマティカ・ジャパン株式会社(代表:03-6403-7600)までお問い合わせいただくか、Webサイトhttps://www.informatica.com/jp/ をご覧ください。

インフォマティカ公式ソーシャルメディア:X (旧Twitter), Facebook, ブログ

###

本プレスリリースに記載されている全ての情報は2024年5月22日時点のものに基づいており、インフォマティカは新しい情報や今後発生する出来事に基づいて本プレスリリースに記載した将来の見通しに関する記述を更新したり改訂したりする意図はなく、またその責任を有しません。さらに、説明されている製品または機能の開発、リリース、時期は、インフォマティカが独自に決定するもので、購入の判断基準にはなりません。また、将来、特定の製品や機能を提供することの表明や保証、約束をするものではありません。インフォマティカの登録商標の一覧は、https://www.informatica.com/jp/trademarks.htmlをご参照ください。