トランザクションデータの増大

過去 30 年間において、従来のトランザクションシステムの分野は、OLTP データベースをトランザクション処理に最適化する方向と、分析データベースを分析処理に特化させる方向の 2 方向で技術革新を遂げてきました。  

  • OLTP データベースの目標は、短時間で大量のデータをコスト効率的にキャプチャすることでした。 過去 25 年間で、コストパフォーマンスは 5 桁改善を記録しました。 この間に、ハードウェアやデータベースソフトウェアでの技術革新が組み合わさって、トランザクション処理コストは、100,000 分の 1 まで大幅に低減しました。
  • 分析データベースの目標は、優れた分析を短時間でコスト効率的に提供することでした。 過去 25 年間で、コストパフォーマンスは 6 桁改善を記録しました。 データベースソフトウェア、ハードウェア、ストレージにおける技術革新によって、データウェアハウジングのコストは、100 万分の 1 に低減されました。

しかし、この技術革新は、トランザクションデータの増加に追いついていません。

  • アプリケーションが保持するデータは、かつてはメガバイト単位でしたが、ペタバイトやゼータバイトまで増大しました。 また、ビジネス要件を背景に、データの保管期間は長くなっています。
  • アクセス速度は向上し、待機時間の短縮を迫られ、テクノロジーの限界への挑戦が続いています。
  • トランザクションベースアプリケーションのコスト効果を高めるために、"購入" から "レンタル" へ移行するという次の波に乗って、企業は、トランザクションデータをクラウドに移動しつつあります。 近年、企業は、社内のデータと社外のクラウドにあるデータの両方を処理するハイブリッドエンタープライズに変化しています。

業務効率を低下させることなく、急増する大量トランザクションデータをコスト効率的に管理できますか? 社内とインターネットクラウドの両方のトランザクションデータを統合できますか? トランザクション情報とソーシャルメディアおよびその他のタイプの大量インタラクションデータを統合して、Big Data のビジネス機会を活かすことができますか?

Informatica プラットフォームは、オンプレミスあるいはクラウド内かを問わず、データの価値を高め、データコストを低減し、すべてのデータ からの収益を最大化することを支援します。

  • Informatica Data Archive は、必要に応じてデータに簡単にアクセスできるように、アプリケーションデータやデータウェアハウスを安全にアーカイブし、運用環境の増大するデータ管理を支援します。
  • Informatica Data Subset は、運用データまたは非運用データを格納した大規模で複雑なデータベースから、小規模なターゲットデータベースを作成してデータ量を削減します。

これらの技術革新を活用すれば、大量トランザクションデータの増大を戦略的に管理し、アプリケーションのパフォーマンスを分析して、サービスレベル契約を満たしているかどうか確認し、ストレージとメンテナンスのコストを削減することができます。 Informatica のテクノロジーによって、トランザクションデータを Hadoop にエクスポートし、Hadoop の低コストな保管能力を活用することも可能です。

ハイブリッドエンタープライズでの大量トランザクションデータの管理

ハイブリッドエンタープライズでの大量トランザクションデータの管理 増大するトランザクションデータは、オフプレミス(外部)のインターネットクラウドに移動しつつあります。salesforce.com(CRM)、Netsuite(ERP)、Workday(人事)などのアプリケーションが企業に導入されています。 これらのトランザクションシステムを、エンタープライズ オンプレミス アプリケーションと統合する必要があります。

  • Informatica クラウドデータ統合 によって、クラウドアプリケーションと他のクラウドアプリケーションのデータ、クラウドアプリケーションとオンプレミスアプリケーションのデータを統合することで、ハイブリッドエンタープライズが実現します。

Big Data Velocity 要件の充足

増大するデータ量と待機時間の短縮といった要求は、ハードウェアリソースとネットワークリソースを限界に追いやり、ダウンタイムのリスクを生じるおそれがあります。膨大なトランザクションとデータ量を抱える金融企業やその他の業界の企業には、さらに大量のトランザクションデータを迅速に処理できる、新しいレベルの効率性が必要です

  • Informatica Ultra Messaging 製品は、ハードウェア インフラストラクチャ コストを削減しながら、マイクロ秒またはナノ秒単位の待機時間で 1 秒間に数百万件のメッセージを処理し、非常に短い待機時間のメッセージングシステムと、非常に効率的なシステムを実現することができます。
  • Informatica コンプレックス イベント プロセッシング は、データ品質や統合プロセスのリアルタイムな監視とアラートを行い、問題が重大化する前にアラートで警告します。

Big Data からの新しい洞察力

大量トランザクションデータのビジネス価値は、ソーシャルメディアまたは他のタイプの大量インタラクションデータと組み合わせることによって、さらに高まります。 すべてのタイプの Big Data を統合すれば、顧客関係管理、解約の予測、製品の欠陥の追跡などの分野で、他のでは得られない洞察力を得ることができます。

たとえば、最先端企業では、ソーシャルネットワークから得た情報で単一の顧客ビューを拡充しています。 これにより、パーソナライズされたワンツーワンマーケティングやセンチメント(感情)分析を実行し、顧客の好みや動向に関する有益な新しい洞察を得ています。 Informatica プラットフォームは、ソーシャル インタラクションデータとエンタープライズ トランザクション データを組み合わせて洞察力を得ることを実現するテクノロジーです。

  • Informatica は、Ralph Kimball 氏などのエキスパートが席巻すると予測しているハイブリッドモデルでの、従来のトランザクションデータと、Hadoop などの新たな大量データ処理テクノロジーの相互運用性を実現しています。 「多くの場合、この 2 つのアーキテクチャは孤立して存在するのではなく、両方向の太いデータパイプラインが存在する」と、詳細ホワイトペーパーで Kimball 氏は述べています。2

大量トランザクションデータのための Informatica

Informatica を活用すれば、企業は、トランザクションデータの保守・管理コストを下げながら、データの価値を高めることで、大量トランザクションデータから最大限の利益を得ることができます。Informatica プラットフォーム  は、大量トランザクションデータの増加を効率的に管理して、必要なタイミングで、必要な場所に、必要な形式で企業全体に確実かつセキュアに配布します。 Informatica は、次のことを実現します。

  • トランザクションデータの増加を効率的に管理します。
  • マイクロ秒またはナノ秒までを含む任意の待機時間で大量のトランザクションデータを提供します。
  • クラウドに格納されたトランザクションデータを管理します。
  • 個人トランザクションデータおよび部外秘トランザクションデータのセキュリティを確保します。
  • オンプレミスやインターネットクラウド内を問わないすべてのトランザクションデータを統合します。

1. Unisphere Research, “Information, Unplugged: 2009 OAUG ResearchLine Survey on Enterprise Application Information Lifecycle Management,”2010 年 4 月

2. Ralph Kimball, Kimball Group, “The Evolving Role of the Enterprise Data Warehouse in the Era of Big Data Analytics,” 2011 年 4 月。